約 1,959,217 件
https://w.atwiki.jp/kb_tw5/pages/52.html
時限トップ 2015年9月7日の時限トップ
https://w.atwiki.jp/sr_archives/pages/114.html
このページは、株式会社トミーウォーカーより掲載の許可を頂いた上で作成されています。 ページ内の一部を除いた文章と、リンク先の画像の著作権は、株式会社トミーウォーカーが所有します。 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 時限トップ 過去に掲載された時限トップの情報を取り扱うページです。 (※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です) 2012/05/26 16 30~17 00頃 2012/04/24 18 00頃 2012/04/141回目 16 00~16 20 2回目 16 20~16 40 2012/04/12 2012/04/081回目 14 00~14 30 2回目 14 30~ 2012/03/02 15 00頃 2012/02/24 16 55頃 2012/02/10 16 45頃 2012/01/17 16 00頃 2012/01/151回目 10 25~12 45 2回目 12 45~ これ以前の時限トップ 2012/05/26 16 30~17 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ランドルフ ~神の城『王の冠』~ 神の門が落ちた、か。 しかし、既に儀式完遂の時は近い。 シルバーレイン達の配置も終え、『聖槍ロンギヌス』と『聖杯剣ランドルフ』の鍛造も間に合った。 やれる限りの事は尽くした。後は力の限り戦うだけだ。 ……彼らは、私の提示した『選択』について、決断できたのだろうか。 それとも、いずれの選択肢をも否定する対案とその方法を、提示してくれるのだろうか? あるいは、ただ異物を排除せんとする正義感だけで、攻め上ってくるのか。 いずれにせよ、私は既に『選択』した。 私は決して、未来に絶望の種子を残しはしない。 明日で最後だ。全ての悲劇を断ち切り、私も自らの運命に殉じよう。 2012/04/24 18 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!! ~遠野の隠れ里~ 「待ちなさい、この助平猫!!」 「にゃにゃにゃ~ん、スズカはヘビだからしつこいにゃ」 「ヘビになったのは最近ですっ!」 妻である鈴鹿御前と、突如押しかけてきた神魔バステトとの騒動を漫然と眺めていた悪路王は、不意に強大な、だが懐かしい気を感じ、里の入口へと向かった。 里の入口には、フードで身を隠したひとりの女性が佇んでいた。 彼女は、里の入口を守る巨鳥を静かに見上げ、微笑んでいる。 「『不滅の災い』とは懐かしい。しかし、何故あなたの元に?」 「バステトというエジプトの神魔が、生涯にただ一度使える奥義『チャーム・ゴッド』で配下としたのだ。……それにしても久しいな、 金毛九尾 よ」 「はい。再び『不滅の災い』の元で出会えるとは、私も嬉しゅうございます」 そう言って、大陸を支配する妖狐の女王、金毛九尾は笑う。 「今日は、悪路王殿に頼みがあって来たのです」 そう言って、金毛九尾は懐から萎びた腕のような物を取り出す。 「これは『鬼の手』と呼ばれるメガリスです。この腕は詠唱銀投入儀式によって伸び続け、やがては使用者の望む物、望む場所に到達するという能力を持っています」 「成程……。龍脈を得た我等がそのメガリスを使えば、確かに『奴』を補足出来るやもしれぬ」 「はい。聖杯の主ランドルフの目的は『神秘の根絶』。私達は銀誓館と条約を締結してはおりますが、やはり彼らの多くは人間。根絶が発動した後も、生存できる算段があるのやもしれません」 「それ故に、我と手を組むか」 「はい。私とあなたの最終的な目的は違いますが、絶対の危機に晒されている点では共通点があります。なればこそ、私達の利害は一致しており……」 「相変わらず、我のような格下に向かってもへりくだった話し方をするのだな、金毛九尾よ」 「……すみません、利益の無い事はしない主義なもので。もちろん、この提案をするのは、あなたが昔と違って随分強くなられたからです。私達は主力である封神台と神将達を失い、銀誓館との条約によって、「伯爵」や「私の尾」を使うことができません。戦力が必要なのです」 「良かろう。かつて共に『人魔共存』を掲げた義によって、汝等に協力しよう」 2012/04/14 1回目 16 00~16 20 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!! いずことも知れぬ虚空……『円卓』に浮かぶは、その円卓を遙かに凌駕する、2体の巨躯。 1体は「生と死を分かつもの」。そしてもう1体は「緑色に輝く巨大なオロチ」。 オロチの頭部に生えた緑色の液体が如き人型が、生と死を分かつものに対して話しかける。 「セイトシヲワカツモノヨ、オマエノサクセンハナカバセイコウシタガ、チメイテキナジャクテンヲカカエタ。ギンセイカンハマダワレラノタクラミニキヅイテハイナイガ、ヤツラガワレラヲソシシニクルコトダケハ、モハヤサケラレヌ」 その時、虚空に耳障りな破壊音が響き、同時に勇ましき大声が響き渡った。} 「やはりお前達の企みは、オロチの出現そのものにあったか! しかしあそこまで徹底的にやり込められるとは、流石に予想外だろう! おかげで、またしても「生と死を分かつもの」の顕現は失敗だ! しかも、ディアボロスランサー破壊儀式を強行した所で、これでは時間がかかりすぎる! 銀誓館は世界最強の戦闘集団だ。確実に、お前達の儀式を阻止するであろうな!」 「ソコマデシッテイルノカ……! ナラバワレラニ、ナンノヨウダ」 「知れたこと。手を貸してやるのだ!」 「ナゼダ。ディアボロスランサーガウシナワレレバ、オマエトイエド……」 「下らんな。私や伯爵がその程度で死ぬものか! むしろ、死ぬことに怯えて強敵との戦いをフイにするほうが、余程の恐怖だ!」 『……そもそも、お前達の儀式は失敗に終わる……』 不意に聞こえた無機質な声に、オロチとブリュンヒルデは声の方向に振り向く。 生と死を分かつものの見下ろす中、『円卓』に現れたのは……! 2回目 16 20~16 40 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!! ~『円卓』~ 『……そもそも、お前達の儀式は失敗に終わる……』 不意に聞こえた無機質な声に、オロチとブリュンヒルデは声の方向に振り向く。 「生と死を分かつもの」「緑色のオロチ」「情熱のブリュンヒルデ」が浮かぶこの空間に現れたのは、鈍色に輝く一台の「戦車」であった。 「ほう、あれは超重戦車マウス! しかも、スレイプニルの骨肉を使いし初号機か! かつてアドルフが私の為に拵えた逸品だ。懐かしいな!」 緑色のオロチが問う。 「ランニュウシャヨ、シッパイニオワルトハドウイウイミダ」 『聖杯を手にした巡礼士ランドルフが、既に諏訪湖へと侵入している。今まで非活性だったようだが、おそらく彼は聖杯のメガリス・アクティブ。ディアボロスランサーに関する知識も携えているとみて、間違い無い。彼はもうひとつの聖杯を手にし、≪神の左手≫によってディアボロスランサーを手にするだろう。やがて世界には平和が戻り、お前達は絶滅する。それは困る。力を貸そう』 「……オマエノモクテキハナンダ」 『言うまでも無い、ルルモ-ドだ! そして僕は探すのだ。僕の真理を以て唯一知覚できない、この宇宙にディアボロスランサーを放った存在を!』 2012/04/12 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 巡礼士総帥ランドルフ ~本業能力『聖杯探索』による三点観測法で特定されうる場所~ 春であるにも関わらず、その湖には、一本の「氷の道」が生じていた。 そしてその道の上では、激しい戦禍が巻き起こっていた。 氷の道を行く全身甲冑の騎士を取り囲むように襲い来る、緑色の液体怪物達。 だが怪物達は、騎士がその詠唱兵器を振るう度に、次々と蒸発してゆく。 「無駄だ、『御神渡り(おみわたり)』も知らぬ貴様等異形に、俺は止められぬ!」 裂帛の叫びと共に次々と異形を消滅させる騎士が、その時、ふと、足を止めた。 背後を振り返ると、ひとりの少年が、騎士の後ろから、氷の道を歩いてきていたのだ。 『御神渡り。一般にはこの湖に氷が覆われる事によって生じる、ただの自然現象として知られる』 『だが真実は違う。御神渡りとは、かつて聖者がこの湖上に創造した、聖なる巡礼路の事を指す』 『聖者とは君の祖先の事だ、巡礼士総帥ランドルフ』 「知識を並べて悦に入るのが望みか? それとも、我と戦い灰燼と帰すのが望みか?」 詠唱兵器を構え直すランドルフに、少年はかぶりを振る。 『知識も戦いも、所詮は真理の表層に過ぎない。真理を伴わぬ行為に意味などない。ランドルフよ、僕は君を諫めに来たんだ』 「貴様の戯言が、聖杯の導きに勝る理由など無い! そして知れ! ≪世界を救う≫以上の大義など、この世には存在しない!」 『この宇宙にとって最も自然な存在はゴーストだ。来訪者と能力者がそれに次ぐ。これらの種を滅ぼし、宇宙で最も不自然な、加護無しには生存すらできぬ脆弱な種を存続させる行為を≪世界を救う≫とは呼ばない。君のやっているのはただの≪侵略≫だ。大義でも何でもない』 「貴様は最早人では無いな? ならば貴様も滅ぼす! 覚悟せよ!」 『それは断る。何の益も無い』 ランドルフが一撃を放とうとした刹那、少年の姿は突如掻き消えた。 ランドルフは尚も少年を探そうとするが、聖杯の共鳴に引かれて考えを改め、御神渡りを再開する。 氷の道はやがて湖底を貫き、緑色の液体で覆われた地底を貫いていた。 ランドルフは、御神渡りによって穿たれたトンネルを通り、地下深くへと潜ってゆく……。 2012/04/08 1回目 14 00~14 30 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!!!!!! ~琵琶湖 巡礼士日本総本部~ !!!!!!!!!!!!!! 「何だ、あれは!」 巡礼士のひとりが空を指し示す。 琵琶湖より突如出現したのは、全長はゆうに100メートルを越そうかという、青く輝く巨大なる龍。 「いかん、迎撃体せ……」 警戒の呼びかけも間に合わず、巡礼士の本部に対して、凄まじい破壊の衝撃が巻き起こる! 巡礼士達も反撃する間こそあれ、次々と撃退され、総本部も崩壊してしまうのだった。 しかし謎の巨大龍は、巡礼士達にトドメを刺すことはせず、大量の小龍を配下に引き連れて、いずこかへと向かおうとしている。 「配下から見て、あれは恐らく『オロチ』と呼ばれる古代兵器。一体何が……」 からくも生存した巡礼士総帥ランドルフは、去りゆくオロチを見て思案する。 しかし次の瞬間、彼は思案を取りやめ、驚愕に目を見開くこととなる。 ランドルフが手に持つ聖杯が、共鳴を始めたのだ……! 2回目 14 30~ 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 巡礼士総帥ランドルフ ~琵琶湖 巡礼士日本総本部跡~ 総員集合! 破壊された総本部など捨て置け! 負傷者の救出も後回しだ。 見よ、聖杯の共鳴を……! 共鳴は、あの怪物の下、怪物と霊的に束ねられた大地の龍脈より発せられている。 ならば、あの怪物の源を辿れば、もうひとつの聖杯に辿り着けるに違いない! もうすぐだ、もうすぐ『ふたつの聖杯』が揃う! 聖杯とは生命に同じ、表と裏の二重螺旋。 それらが合わさったとき、聖杯は2種類の姿のいずれかに変化する。 そのひとつは『世界結界』、そしてもうひとつは……! ……かつて祖先達は、ふたつの聖杯の力を以て『世界結界』を形成し、超常を世界より放逐した。 今も英霊としてメダリオンに宿る祖先達よ、私はあなた方にあえて言おう。 あなた方の選択は、誤りだった! 私達は違う。私達は「放逐」などという生やさしい目的に聖杯は使わない。 「絶滅」だ! 超常なる者は全てこの星より滅ぼす。 ゴーストも能力者も来訪者も、全ての存在をだ……! 散れ、巡礼士達よ! 大地の源流を辿り、もうひとつの聖杯を探すのだ! 2012/03/02 15 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ミスター鈴木ジュニア ~関ヶ原古戦場~ 天国の父母よ、私は遂に見つけましたぞ! 青森より夜逃げして幾星霜、母上より受け継いだ投資の才覚で充分な財を築いたものの、私の胸中には常に、父上の不思議なお言葉が、胸に突き刺さっておりました。 「為信(ためのぶ)よ、天下を取れ。お前はメガリス・アクティブなのだ!」 確かに、私にははっきりと分かります。 今私の目の前にあるのが、まさしく、私が扱うべきメガリスなのですね! そして聞け、メガリスに封じられし不死身の怪人達よ。 もはやお前達は、メガリス・アクティブたるこの私に逆らうことはできん。 これからは私の為に戦い、私の為に死ね! そうすれば、生き返る許可ぐらいはくれてやろう。 2012/02/24 16 55頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 雨堂・盾哉 ~大地の精髄~ 魔術兵器『オロチ』 が、活性化している!? 頭部に突き刺さった、あの 緑色の破片 が原因か! 破片からは、凄まじい死の力が発せられている。使用者はおそらく「生と死を分かつもの」、そして力源として利用しているのは、古代エジプトの不死王「ファラオ」ってところか……! くそっ、ようやくカグヤの意識も摩滅して、あとは眠らせるだけだったってのに……! これほどの力を全て抑えきるのは、俺ひとりじゃ不可能だ。 ……仕方が無い、か。 ひとりで戦っても勝ち目は無い。なら、まだ余力のある内に、最善手を打つべきだよな。 魔術体たる我が身に眠る、歴代の嵐の王の記憶と力よ! 我が身より離れ、己が主の元へ戻れ! 今こそ覚醒の時! 蘇れ、「ストームブリンガー」! ……悪い、晴恋菜。アンタを助けに行くことはできないみたいだ。 年食ったアンタを見てみたかったが、こればっかりは、しょうがないよな。 2012/02/10 16 45頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 妖狐七星将・巨門 & 破軍 ~中国某所~ 「えへへ、日本のマンガって面白いね。ハットゥサってとこに行ってみたいなぁ」 「……………………」 「ビクッ! もー、いるなら声かけてよ破軍~」 「君は今教育期間の筈だが、巨門?」 「もちろん充分に教育は受けたし、僕はすっかり心を入れ替えたよ。だから教育期間は終わり! ……僕がそう言ったら、九尾様や七星将以外の雑魚が逆らえるわけナイでしょ?」 「己の部下を信頼しすぎるのが、廉貞殿の欠点だな。それはともかく、私の来た目的は分かるか?」 「せっかく日本でメガリスが見つかったのに、休戦条約があるから、僕みたいな強い奴は行くなってんだろ? 言われなくても分かってるよ。あんまり殺せなさそうだから、どっちみち興味無いしね」 「行った所で争奪戦に勝つのは難しいだろう。我々は一般人を使った作戦を封じられているし、予知能力も無い。現に、メガリスの大量出現を知るのも遅れてしまった」 「……ムカ。正論だけどそう言われると腹立つね。ちょっと破軍、僕が月に行った時にはいなかった新米小娘のクセに、僕にだけ偉そうなんじゃないの?」 「そんなことはぜんぜんない。そして私の漫画を返せ」 2012/01/17 16 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 生と死を分かつもの ~???~ 「……生と死を分かつものよ、我々はここまでだ」 「ムシュ、その通り。我々は全てを失敗しました。もはや、この姿でできることはありませぬ」 「しかし、お前は強いが、同時に我々の弱点でもある」 「ワタシとカリストを≪裁き≫なさい。ワタシ達は、アナタを守る路傍の石になりましょう」 円卓より遙かに大きいその異形は、清廉騎士カリストと水晶剣ルルモードの訴えを聞いた後、 自らの腕を静かに振り下ろす。 二体はたちまちのうちに砕かれ、潰れ飛び散り消滅した。 同時に、再変換のエネルギーは円卓を破壊し、またたくまに周囲を満たしてゆく。 破壊された空間に響く何者かの雄叫び。それは、一切の智恵や知性を失い根源に回帰した、 失われし者の虚無なる雄叫び。 ≪裁き≫を終えた「生と死を分かつもの」は、全てを見届ける。 そして新たに生まれた「道具」をトゥルダク達に回収させ、静かに去るのであった。 2012/01/15 1回目 10 25~12 45 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 秘されし大罪・情熱のブリュンヒルデ ~闇の帳の中で~ 我が双眸は猛き者を捕捉する……! 『勇士を選定する戦乙女の瞳(ヴァルキュリア・アイズ)』! ほう、カシハラに227、トマコマイに197、カマガヤに228、他にも随分と集まったな! しかしながら、「予報士殺し」に「全国襲撃」と、奴らの急所をふたつも突いたのだ。 おそらくこの辺りが、不死の軍団たる銀誓館の『上限』であろう! そして、これにて駄目押しだ。 目覚めよ、我がエインヘリアル達。そして忠実なる我がしもべ、フェンリルよ! これより、目標地点への『騎行』を開始する! 2回目 12 45~ 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 白金之娘・ダヒュ ~六甲アイランド~ にゃ……あれって、フェンリル? だひゅ、もしかしてと思って、加古川に行かずにこっちに来てみたら……ほんとに、敵きちゃった。 なんとか、みんなに、しらせないと……! これ以前の時限トップ これ以前の時限トップは、こちらからご確認下さい。 2007~2008年 2009年 2010年 2011年
https://w.atwiki.jp/kb_tw5/pages/51.html
時限トップ:2015年9月7日の時限トップ エインヘリアル第一王子「ザイフリート」 ~空中要塞『虹の城ビフレスト』~ 何故だ、何故誰も信用せぬのだ!? 奴等を殲滅するのは今、今なのだ! この第一王子たる私が、未来を予知したのだぞ!? ……おのれ、やはり血統で兵は動かぬか。力弱き己自身を恨むぞ……! しかし、躊躇している時間は無い。誰も信用せぬが、今こそが好機なのだ。 ビフレストの駐留兵程度ならば、私の命にも従うだろう。 ひとたび私自らが出陣してしまえば、アスガルドも援軍を派遣せざるを得まい。 私が生まれ持って保有する「未来予知」の力……。 父上さえも、そのような能力は有り得ないと仰るが、この能力は決して嘘では無い。 此度の戦でそれが証明できれば、父上は私の重要性に気づいてくださるだろう。 私が力を発揮できさえすれば、エインヘリアルは全てのデウスエクスの頂点に立てる。 地球に蠢くケルベロス共を蹴散らし、私は、私の予知の正しさを証明する。 何よりも、輝かしきエインヘリアルの未来の為に!
https://w.atwiki.jp/eb_archives/pages/70.html
このページは、株式会社トミーウォーカーより転載とリンクの許可を頂いた上で作成しています。 ページ内の一部を除いた文章と、リンク先の画像の著作権は、株式会社トミーウォーカーが所有します。 時限トップ 過去に掲載された時限トップの情報を取り扱うページです。 (※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です) 2014/05/01 14 25頃 2013/06/03 16 05頃 2013/01/07 16 55頃 2012/11/30 15 01頃 2012/09/27 14 10頃 2012/09/18 16 00~17 00 2012/03/16 18 00頃 2012/03/05 16 00頃 2012/01/17 16 30頃 2011/12/21 17 20頃 2011/12/21 16 50頃 2011/11/01 17 32頃 2011/09/16 19 30頃 2011/09/12 14 00頃 2011/08/22 16 15頃 2011/07/22 10 45頃 2011/07/16 16 50頃 2011/06/28 15 00頃 2011/06/03 16 00頃 2011/02/25 18 30頃 2011/02/21 17 30頃 2011/02/10 16 27頃 2011/01/25 16 45頃 2010/11/26 12 00頃 2010/10/08 17 15頃 2010/07/23 17 05頃 2010/07/16 18 10頃 2010/07/16 17 25頃 2010/06/01 17 10頃 2014/05/01 14 25頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) アリッサム アリッサムの胎内より、未成熟の肉塊が溢れ出る。 蠢動し、肉を破り、粘液を纏いながら外界へと零れ落ちる、幾つもの肉塊。 知性は無く、生への歓喜も無く、不規則に蠢き震える。 されど、「落し仔たち」は立ち塞がる。 追手を塞ぐように。まるで母を守るかのように。 果たしてアリッサムに、苦痛に呻くだけの理性は残されているのか。 その唇からは、ただ、美しい歌声だけが紡ぎ出されていた。 ぼうやよ ぼうや かわいいぼうや 優しく 強く 賢いぼうや やりたいことを やりなさい 生きたいように 生きなさい ぼうやよ ぼうや わたしのぼうや 2013/06/03 16 05頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!!!! ……ジェスターよ、己が失態を責める必要は無い。 お前が託されたのは、ガンダッタ・アックスの手による、最上級のゼルフォニア反射器。 防御に長けた彼の造り上げた最高傑作が、そこまで損壊したのだ。 あの『アウィンの末裔』達は、今私が相対している者達よりも、あきらかに強いのだろう。 挟撃を受ける形にはなるが、おそらくは、私の方が一手早い。 私の指揮下に加われ、ジェスター。 このワームパイプ・ホロウで、あの者達を食い止めるのだ。 2013/01/07 16 55頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) マギラントの三塔主 「勇者と共に封印の地を浄化した者を後継者とする。それが、マギラント様の予言です」 「ぐぬぬ……」 「私達三塔主は、その予言を受けて、後継者の条件を『勇者様に最も多く選ばれ、かつ生還率の高かった従者兵器を所有する塔主』と定めました。相違はありますか?」 「あ、ありませんわ……」 「よろしい。では論理的かつ単刀直入に問いましょう。マギラント様の後継者は誰ですか?」 「死ねばいいのに……」 「個人的な要望は受け付けません。私は、三塔主の盟約に基づく公明正大なる正式声明を求めるものなり」 「何ですのその言い方! でもここは下手に出ておかないと、盟約を蹴ったことを口実に、緑のヤツが銀のヤツと組んでこっちに攻めてくる可能性もあるし……」 「思考内容が口から漏れていますが、聞かなかったことにします。さあ、公式声明を」 「「うぅ~。銀の塔主をマギラント様の後継者に認めます~」」 2012/11/30 15 01頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 三塔主会談 「勇者様方は、銀の塔の町を大変気に入ってくださいました。もはや、勇者様は銀の塔の住人といって過言ではありません」 銀の塔主が、誇らしげな無表情でそう口にした。 「なにを言っているのでございますか。勇者様は、この私を勇者の船に招いて下さり、様々な秘密も打ち明けてくださったのでございます。勇者様の信任を最も得ているのは、黒の塔で間違いございませんでしょう?」 それを聞いた黒の塔主は、勝ち誇ったように言い返す。 「全く、わかってないなぁ。一番盛り上がったのは、ボク達緑の塔のパーティーなんだから。緑の塔が一番好かれているに決まってるんだよっ♪」 そして緑の塔主は、2塔主の主張をまるっきり無視して、ふふんと上から目線で言い切った。 3人の塔主は、塔主の間の通信装置の前で、三者三様ににらみ合った。 が、それは長く続かない。彼女達も、今回の結果がほぼ互角である事はわかっているようだ。 それはつまり、どの塔も他の2塔を抑えてマギラントの実権を握る事は叶わなかったという事だ。 「勇者様の帰還により、既に封印の地に異変が報告されている。猶予が無い……可能性が高い」 「全塔体制で封印の地の攻略を行う事が理想ではございましたが、やむをえませんね」 「じゃぁ、やっぱり『マギラント様の言う通り』だね。さっそく、精鋭のアサルトバグを集めなくっちゃ」 緑の塔主の出した結論と共に、塔主の部屋同士を結ぶ通信による三塔主会談は終了する。 マギラント中心部の封印の地。 その地は、勇者マギラントが『見えざる敵』を封じた広大な迷宮が広がっていた。 そして、勇者マギラントは、この迷宮について一つの予言を残している……。 それは、 『勇者と共に、この封印の地を浄化したものこそ、我が後継者となるだろう』 という予言であった。 2012/09/27 14 10頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ???? ~いずことも知れぬ場所~ はぁ、はぁ、はぁっ……!! 皆さん、もう少しです。もう少しで、「神隠しが原」に到着します。 伝承が正しければ、この草原こそが私達の希望……。 …………! 丘の上にいるあの軍勢、あの「仮面」は、棘霞の魔物! 全てを根絶やしにする、棘霞の魔物とはそういう存在なのですか……!? 尾羽打ち枯らした私達には、とてもあの軍勢には立ち向かえません。 このままでは、みんな黄泉に送られてしまう……。 最後の望みは、もはや神隠しが原の伝説だけ……。 火那山津見神よ、どうか私の祈りをお聞き届けください! どうか、私たちをお助けください……っ。 2012/09/18 16 00~17 00 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!!! ニニ、ギ、ニニ、ギ、ニニギアメツチ……! 水即チ封印ナレバ、海即チ大封鎖……! 許スマジ、許スマジ大魔女……! 我浮上セリ。 揺ギタル海上封印砕キ、眷属奪還ニ向カワンガ為……! 最早『第二節』ニ我ヲ妨ゲルコト無シ……! ニニ、ギ、ニニ、ギ、ニニギアメツチ……! 2012/03/16 18 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ゼファー & ダイアモード & ジェスター 行き交う人々の瞳から、圧倒的な絶望の『エンディング』が見える……! これは、未来に起こりうる定められた光景なのか……!? 「ワタシの護りを破っただと!? これはいけない、笑えませんねぇ……」 「めっちゃ笑ってるじゃないっすか~!! やだよもうコイツ強いし怖いし」 「……革命を成し遂げる! マスカレイドにも、エンドブレイカーにも、邪魔はさせないっ!」 「ん~、エンドブレイカーに輪を掛けて、道理の通らない娘ですね~。おかげで海賊は目的のブツをゲットするわ、街は壊滅状態だわ、ラッドシティはボロボロですよ? 全てアナタの責任です。こんな街で、この後何を革命するんです?」 「……誰にも、邪魔は、させないッ!」 「ヒャヒャヒャ、いい主に育ったもんだ! これなら『カーニバル』相手でもイケルかもな!」 「護りを破ったぐらいでイイ気になるなんて、カワイイですね。よろしい、遊んであげましょう!」 それぞれのエゴをぶつけあい、戦う三者。 彼らの瞳には、今まさに崩壊せんとするラッドシティの姿など、既に映ってはいなかった。 そして、戦いの果てにエリクシルを手にした者は……。 2012/03/05 16 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 鮫剣の豪商・リリアナ&革命聖女・ゼファー ~革命政府・廊下~ 「!!!……アンタ、そいつはジュウゾウの ≪真打≫ ! いったいどこでソレを!?」 「…………おととし、貧民街で拾ったんです」 「嬢ちゃん、おそらくアンタの言ってることはホントだろうね。やれやれ、あの時、確実にヘシ折ってやったと思ってたのに」 「ザンネン、実はあんたらに俺は倒せないんでしたーッ! 『今まで秘密にしてたんですけど、実はアタシ、絶対に死なないんです』。なんてな、ギャハハハハハ」 「黙んな!」 「はい」 「嬢ちゃん、あんたは澄んだ目をしてる。きっと革命の時にはその剣を使わなかったんだろうし、今でもそのクズに操られてはいないんだろう。なぁ、何で今更その剣が必要なんだい?」 「革命を、止める訳には、いかないからです…………!」 「確かにアンタの言う事は分かる。革命政府は一時期の熱狂的な支持を失い、貴族領主は暴走を始め、商人達はラッドシティを離れ始めてる。紫の兄弟や黒き聖女のせいで、治安も悪化の一途だ。だからアタシはアンタら革命政府と話し合って、ラッドシティをよくする方法を探しに、ここに来たんだ」 「ありがとうございます、リリアナさん。でも、違うんです。今はそれらとは全く違う事情で、時間がありません。私はこの時が来るのを恐れていました。でも、待ち望んでもいたのかも、しれません」 「おいおい、『待ち望んでた』ってなら、オレと完全合体しないのっておかしくねぇ? その方が争奪戦も有利に」 「黙れダイアモード……!」 「はい」 「ふーむ。だが嬢ちゃん。たとえアンタしか知らない事情があったとしても、ここを通すわけにはいかないねぇ」 「……分かりました。あなたの鮫剣で、私を試してください!」 「ヘイヘイ、そんな量産型持ったオバハンひとりで、何が試せるって」 「黙んな!!!」 「黙れ!!!!」 「はい」 2012/01/17 16 30頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 『犯罪計画屋』モスキート ~ラッドシティ暗黒街~ なるほど、エンドブレイカーとは厄介なモノですね。『お前達』の言うとおりです。 ワタシの美しい『犯罪計画屋』が潰され、今のワタシは怒り心頭です。 ……ですがやはり、直接殴り合うのは性に合いマセン。 その上で、なるべく火種をつつくのを避けつつ、できればこの状況を逆に利用シタイ。 つまり、そろそろ『お前達』の出番という訳です。 お前達 『ファルケインの手下共』 を救ってやったワタシへの恩義は、勿論忘れていませんネ? そして当面の敵は、得体の知れない能力を持つエンドブレイカーと、勝手知ったる懲罰騎士団。 お前達のかつての主人なら、どちらを狙うように命令シタでしょうね? ……そう、そういうことでス。では、さっそく実行するが良いでしょう。 2011/12/21 17 20頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 長老衆・ハンクス長老 ~ヘレノス監獄~ おお、もうすぐクロノス大祭じゃのう! いよいよエンドブレイカー様達が、クロノスメイズの謎をお解きになるのじゃ! 楽しみじゃのう、楽しみじゃのう! ……はて、何か忘れとりゃせんかのう? おお、クロノスメイズの正確な入口を、まだお知らせしてないのではないか!? これはいかん、さっそく手紙を書いて、儂を案内役として連れて行ってくれるよう頼むとしよう。 壊れた昇降機にも応急措置を施したから、クロノス大祭の日ぐらいは一応稼働するじゃろうて! さてさて、手紙の書き出しは何とするかな。「エンドブレイカー様、この度は獄中より……。 こりゃライムちゃん、手紙に足跡をつけるでない! シッシッ! 2011/12/21 16 50頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 歌人卿サネトモ ~ヘレノス監獄:凶悪犯罪者の牢獄~ 「サネトモ様、なにとぞお知恵をお借りしたく……」 それは、異様な光景とも言えた。 ヘレノス監獄の最重要領域、3人の凶悪犯罪者のひとり「歌人卿サネトモ」の部屋。 細長い短冊に何かを記すサネトモの前で、きらびやかな衣装を身につけた貴族の男がひとり、ひたすらに平伏していたのだ。彼を取り囲む、サネトモと同様に顔を白く塗りたくった臣従達。 サネトモは、這いつくばる貴族の男を一瞥し、口を開いた。 「お主は元々、貴族領主として、革命評議会より『新規雇用の増加』を要求された」 「はい、その通りでございます!」 「しかし方法が思いつかなかったので、お主はかつて我が知恵を頼った」 「はい、仰る通りで!」 「我は助言した。『危険な遺跡に労働者を送れ』と。そうすれば、今居る労働者が死ぬことによって、新規雇用が生まれるからな」 「まさしくその通り、実に素晴らしい計画にございました!」 「……時にお主、我が策に疑問を感じたことは?」 「滅相もありませぬ! 一部の隙も無い、完璧な作戦でございます! しかし何故かここ最近、労働者共の死亡事故がめっきり減っておりまして……」 べらべらと喋る貴族をねめつけながら、サネトモは考えていた。 (この男の頭にあるのは、表面を取り繕う事のみ。己の為した事がどれほどの事か、それに思い至ってさえおらぬ。……実に好都合、マスカレイド化する必要すらない) そしてサネトモは一句詠み、貴族に告げる。 「『猿をこそ 回すが王の 娯楽なり』 ……この歌を持ち、遺跡に下るが良い。汝の望みは叶えられるであろう」 2011/11/01 17 32頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!!! ~旧ガーディ侯庭園から、ラッドシティの路地裏へ~ 「オロロロロ、尾行されていましたか……。ナーンテネ! ミナサマ、この度はワタクシのショウにお集まり戴き、誠にアリガトウゴザイマス」 少しおどけたような口調で話す、道化師風の巨体。 旧ガーディ侯庭園の南瓜行列にこの異形が混じっていることを、ダンシングシールドランサー・ミュラ(c22292)、紫煙にむせる探偵・ティルナ(c03037)、羽根抱く白銀のシュヴァリエ・ハイド(c01339)、太刀の武芸者・カエデ(c26073)、禁縛闇鎖・クロガネ(c25261)、生還者・バルダス(c00250)、金色の風・ルディア(c24171)が発見し、ティルナが咄嗟に放ったチェイスによって、ここまで追跡する事ができたのだ。 「覚悟せよ、マスカレイド! 貴様の命運、今ここで断つ!」 鬼気迫る表情でティルナが宣言し、仲間達がじりじりと包囲してゆく。 「ウームム、見事な包囲です。でも、すぐにワタシを追跡してきたのは、たったの7人ですか。 せっかくのショウなのに、ちょっぴり寂しいですね。 でもまぁ、セッカクのお客様です。ショウを始める前に、何かご質問はアリマスか?」 「あんたは何もんや? あんたの目的は何や?」 じりじりと間合いを詰めながら、ミュラが巨体に問いただす。 「申し遅れました。ワタクシ、ジェスターと申します。 ……それにしても、ラッドシティはイイトコロですね! あんまりに楽しそうなので、何となく偽ダルクを作る事を思いつき、ばらまいてみました! 革命政府の信用を下げ、経済の流通を妨げ、警察の威信を貶め市民からの反感を増やす。 まさに誰も得しない、地味にみんなが嫌われる、良い悪事だと思いませんか? 目的? そんなものありませんよ。エリクシルだってどーでもいいです」 『エリクシル』という言葉に反応するエンドブレイカー達。 その表情を面白そうに見つめた後、ジェスターは急に興味を失ったかのような表情になった。 「フーム、みなさんイマイチですねぇ。 気むずかしいアーティストと思われるのは不本意なのですが、今日はおイトマ致します。 ちょっぴり置いときますから、それとアソんでいてください。 ではゴホン……『寄ってらっしゃい見てらっしゃい。愉快なカーニバルがやってきたよ!』」 その言葉と同時に、仮面の敷き詰められた棒から、次々とマスカレイドが飛び出してくる! 「逃がすか!」 エンドブレイカー達はジェスターが逃げの態勢に入ったのを察し、現れたマスカレイドを無視し、ジェスターに集中攻撃を加える! エンドブレイカー達の攻撃は、全て確実に命中した。 しかし、ジェスターは怯む様子を見せないどころか、ダメージを与えた様子すらない! 達人の域に達しつつあるエンドブレイカー達の攻撃を全て受け止めてなお、その軽やかな足取りが止まる気配すら見えないのだ。 やがて、追いすがってきたマスカレイドがエンドブレイカー達をジェスターから引き剥がし、泥沼の乱戦へと突入した。戦いが終わり、マスカレイドの群れを駆逐し尽くした頃には、ジェスターの姿は路地裏のどこにも無いのだった……。 2011/09/16 19 30頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 『鉄神』ギガメタル ~エリクシルの玄室~ 己が都を朱に染めた水神を贄とし……。 空より降る城の夢姫を屠り……。 簒奪者よりゼルデギロス様の『心臓』を奪還した我、『鉄神』ギガメタルは……。 我が手の『万能宝石エリクシル』により……。 魔王ゼルデギロスの完全復活を実行する……。 エリクシルの妖精よ照覧せよ……。 世界を根絶する絶対者の復活を……! 2011/09/12 14 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 『夢姫』レム ~夢の城の玉座~ 夢姫レムが、傍らに置かれたうさぎのぬいぐるみと会話をしている。 「うさぎさん、エンドブレイカーに見つかっちゃダメでしょ?」 『いや失敬失敬。でも逃がして貰ったから良しとしておくれ』 「うさぎさんがいないと、このお城をアクエリオに運べないのよ」 『ああ、分かっているよ。それにしても、こんな短期間でよくぞそこまで……』 「頭と胴体が半分づつ、翼は2枚。これで、少しは頑張れるかな?」 『頑張れるかだって? それどころの話じゃない! 今や君は最強の魔王候補者だ!』 「男の子って、すぐ最強とか無敵とか言うよね。ばかみたい」 『むむむ、返す言葉も無いが、僕は君と、君のカーニバルに出会えた事が誇らしいよ。』 「そう、わたしのカーニバルが、全てを手に入れる……!」 『そうだ、その意気だよ。……そうだ、魔王になれたら、次は僕と世界中を巡ろう。 君の素敵なカーニバルは、きっと世界のどこでも注目の的になるだろうね』 2011/08/22 16 15頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 獣王妃・ファム ~深海獣王域:巨大船バンガイア号甲板~ 深海にあまねく獣王のしもべ達よ、私をご覧なさい。 私こそが「 獣王妃ファム 」、獣王バンガイアの妻にして、お前達を地上に導く者。 しもべ達よ、私とバンガイアとの婚礼を祝うが良い。 そして想像せよ。お前達の恋い焦がれる地上が、間も無くお前達に与えられる事を! そう、地上はまぼろしではない。 私こそがその証左であり、証人である。 しもべ達よ、その身に棘(ソーン)を纏い、逆巻く大渦へと集結せよ。 獣王艦隊は、すべてのしもべ達を地上へと導くであろう。 2011/07/22 10 45頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) 『黒鳥』コゼット ~アクエリオの星の霊廟~ 歴代の「アクエリオの星」が埋葬された霊廟……。 確かにここならば、高貴な私が率いる『黒きゴンドラ団』の拠点に相応しいわ。 そしてお前達、私の危機を事前に察知して駆けつけなかったのだから、準備はちゃんと進めているのでしょうね! 兵団長ヴォルター! 波乗りバルバと雑魚ゴンドラ乗りの配備は進んでいるの!? 親衛隊長シャルル! 私がわざわざ唆したゴンドラ乗り達は、ちゃんとマスカレイドになったの!? 猫船のミナ! 『教主』や『鉄神』の動向は掴んでいるの!? 会えば殺し合うハメになるのよ! ミケロ爺! 『怪盗』との交渉はあなたがなさい! 私はあんな男と馴れ合うのは御免よ! 「泥虫」! あなたはあのクソ忌々しい去年の「アクエリオの星」、どじで間抜けなミューレットの小娘を、水神祭のセレモニーで攫い、私の前に連れてくるの! 「鈴蘭」! ……あなたは何もしなくていいわ。もし水神祭を妨害できなかった場合、レースで優勝を狙えるのは、私とあなただけですもの。 ……ああ、イライラする! そもそもエンドブレイカーって何なのよ、あいつらマスカレイドでも無い癖に邪魔をして! まぁでも、今度の作戦はあのよく分からない奴等にも防げないでしょうね。 何しろ、私達は当日まで万全の防備を敷いたまま、静かに身を潜めるのだから。 それこそ、未来を予知できるのでも無い限りね。 アッハッハ、アーッハッハッハッ! 2011/07/16 16 50頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ??? ~倉庫街:『空間の裂け目』~ 倉庫街から逃走する空虚なアガルタ・クロノ(c15837)を上方から見つめる、2つの影。 上位の存在と思われる『片翼の怪盗』が、先に口を開いた。 「不確かな現象に突貫する勇気は、褒めても良い……のかな。でもあの『逃げの一手』はどうしたものだろう。彼らにティータイムを嗜む習慣は無いのかな?」 「エンドブレイカー達に注目されたのは流石の慧眼でしたが、彼らがこうも交渉不能では、如何ともしがたいですな」 「ふむ、前回も招待の約束を違えてくれたからね。少しは彼らの手助けもできるかと思っていたが、 これ以上面倒を見る必要は無いだろう。僕も、せっかくの茶葉を何度も無駄にしたくは無い」 「では水神祭は例のプランで。『獣王』様の動きには注意が必要ですが、『黒鳥』様には既に別の者が接触を図っております」 「アクエリオの星、か……。あまり興味はないが、それでいこう。よろしく頼むよ」 深紅の怪盗にそう告げて、片翼の怪盗は去りゆくクロノに背を向けた。 2011/06/28 15 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ??? 変な人が言っていた通りだ。 ためらいもなく、迷いもなく、私の夢を奪おうとした。 あれが、エンドブレイカー……! 夢のお友達を、私の宮殿に連れて行こう。 宮殿には、新しいお友達も沢山招待しよう。 「部位」も足りない。私も、変な人も、まだひとつだけ。 もっと強く、もっと大勢になるんだ。ぜったいに、だれにも邪魔されないように。 私の「カーニバル」は、まだはじまったばかり……! 2011/06/03 16 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ???? 「あなた、だれ……!?」 「中々に面白い力を使う。さしずめ君は『夢姫』といったところか。」 「だれなの……?」 「ふむ、君は私より強そうだな。……君の配下を殺してしまったのはついうっかりだ。心から謝罪するので、広い慈悲の心で許して欲しい」 「だれ……」 「他の奴等は皆我先にという風情だが、私は皆と仲良くしたいと思っているよ。私はかなり有能だし、誰とも利害は対立しない筈だ。私は宝石にしか興味が無いからね」 「……………………」 「今日はこれぐらいにしておこうか。君の見せるであろう地獄には、私も非常に興味がある。それはきっと、とても美しいだろうからね。では、さらばだ!」 「……で、だれなの……?」 2011/02/25 18 30頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!! 行き交う人々の瞳から、圧倒的な絶望の『エンディング』が見える……! これは、未来に起こりうる定められた光景なのか……!? 敵対するマスカレイドは死に絶え、スフィクス家の野望は完遂された。 棘(ソーン)咲き誇るエルフヘイムで、長老が高らかに叫ぶ。 「汝、『密告者』よ!」 「数千年もの間、汝を封じる為に≪戒律≫を守り続けてきたエルフ共は、愉快であったろう!」 「そして奴等の忍従は、我等スフィクス家が存在するが故に、そもそも全くの無駄であった!」 「実に愉快であったろう! 我で無ければ、汝にこれほどの娯楽は与えられぬ!」 「汝、『密告者』よ!」 「汝が望むに足る『無意味で無力、愚かで滑稽な人生』を、我は数限りなく作り上げたぞ!」 「我が一部になれ! 汝の望む諧謔に塗れた哀れな虫螻共を、これからも作り続けてやろう!」 やがて、三頭の巨人は密告者の囁く瞳に吸い込まれてゆく。 その後にエルフヘイムの世界樹群は腐敗の後枯れ果て、瞬く間に崩れゆくのだった……。 2011/02/21 17 30頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) マスカレイド・クライブ 「リコッタ、何故だ……!」 「エンドブレイカーのみんなに、全部聞いたんだ。クライブさんが、エルフヘイムの為にマスカレイドっていう怪物になったって!」 「全てを知った上で、私の元に来たのか! 何故だ!」 「……クライブさんのバカ! なんで、理由を聞かなきゃわかんないんだよ!」 「……………………」 「……………………」 「……すまん、リコッタ。君の中にある『棘(ソーン)』を、利用させて貰う」 「もちろんだよ。だってボク達、たったふたりのパートナーじゃないか」 2011/02/10 16 27頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!! ~『妖精騎士の寝所』~ 「いけません! あれなるは予言の戦士、私達妖精騎士が待ち望んだ『終焉を終焉させる者』です。どうか思い出して、妖精騎士の『誓い』を……」 しかし、伝令の妖精騎士は居住まいを正すと、彼女の訴えに驚くべき返答を返した。 「かしこまりました! 仰る通り、奴等が遺跡の守りを突破した所で、我ら精鋭に掛かればものの数ではありません。たちまちの内に蹴散らしてくれましょう!」 (「ああ、やはり言葉は紡げても、意味を伝えることができない……」) その少女の表情は、さらに深い苦悩の縁に沈んだ。 長老の裏切りによりマスカレイドと化した後も、妖精騎士はひたすらに抵抗を続けてきた。 しかし仮面は肉体の自由を奪うのみならず、記憶や経験、意志や言葉さえも奪い……。 少女は、マスカレイドの支配によって身動きが取れぬまま、寝所での永遠とも思える時の中で、何度も仲間達の汚されてゆく様を見続けてきた。そしてその汚染は、遂には少女自身をも支配してしまったのだ。 しかし、何よりも許せないのは、マスカレイドが妖精騎士の『誓い』を奪ったこと。 「結局私達は、あれほど待ち焦がれていた救世主に、悪意を持って弓を向けることしかできないのか。私達は一体何の為に、悠久の時を眠り続けてきたのか……」 そのような少女の苦悩に気付くこともなく、伝令の妖精騎士は、少女から受け取ったと信じ込んでいる偽りの命令を、全ての妖精騎士に伝えるのだった。 「妖精騎士伯ウェンディ様の命である! 妖精騎士よ、寝所を荒らす不逞の輩を殲滅せよ!」 2011/01/25 16 45頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!! ~『妖精騎士の寝所』~ 「これは一体……。スフィクス家とは、戒律に則り死を司る者達では無かったのか……」 スフィクス家の者達によって牢から連れ出されたカシアス老は、今、スフィクス家の中枢にある異様な光景を目にしていた。 それは、数千にも及ぶ、ぼんやりと光る繭のような形状の「棺」たち。 薄い膜のような物質で作られた「棺」からは、中に眠るエルフ達の姿が透けて見えている。 殆どは、おそらくハーフエルフの子供達。そして残りは、武装した騎士達であった。 「どういうことじゃ。スフィクス家は、戒律に反した者を処刑してはおらなんだというのか……」 然り。 突然、頭に激しく強い声が響き、カシアス老は地面に崩れ落ちた。 声の主が『寝所』の奥より現れ、地響きを立てて歩み寄ってくる。 それは、全長10メートルはあろうかという、甲冑に覆われた三頭の巨人であった。 カシアス老を連れ出した男達が、巨人に頭を垂れる。 カシアス老は知った。この巨人こそが、スフィクス家を束ねる『長老』その人なのだと。 「ば、馬鹿な……スフィクス家の長老が、こんな……」 カシアス老の狼狽を無視し、スフィクス家長老は言葉を続ける。 これは『妖精騎士の寝所』。世界樹群を「棘(ソーン)」の汚染から守る装置である。 密告者との戦いにおいて、妖精騎士達は≪戒律≫とこの装置を遺した。棘(ソーン)を滅ぼせぬ身がここまでの封印を施した事は、まさしく賞賛に値する。 「ソーン? 密告者? 一体、何の話を……」 されど、奴等はふたつ見抜けなかった。 生まれながらの穢れし者が寝所で眠れば、その者の棘(ソーン)が世界樹を巡り、逆にエルフヘイムを汚染する事と、寝所の管理者が自らマスカレイドに魂を売る事を……。 「ウグッ! な、何じゃ、儂の肉体が……!」 カシアスよ、汝に妖精騎士をひとり貸そう。 宴も終幕、もはや身を隠す必要も無い。 我らも、最後の収穫を得るとしよう。 2010/11/26 12 00頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ラビシャン女王・アルゴラ ~ラビシャン王宮:女王の間~ 「ドゥフフ、アルゴラ殿……」 「まぁ、ベリオルズさんったら……」 手にした異形のハンマーに向かって呟くラビシャンの女王・アルゴラに対し、マスカレイドラビシャンの近衛隊長が口を開く。 「女王さま、いい男、いっぱい捕まえてきたのだ! 今度こそ、女王さまも絶対満足するぞ!」 「ショーティ……何度言えば分かるのですか? 汚い男など、私には必要ありません。そいつらは切り刻んで夕食にでもしなさい」 「……っでもでも、そんなんじゃ子供ができないぞ!」 その時、会話に割ってはいるように、アルゴラの手にしたハンマーから「声」が発せられる。 「ドゥフフ、アルゴラ殿には拙者がおりますから失敬、ドゥフフ……」 「うっさいエロトンカチ!」 「ショーティ殿は相変わらず手厳しい。小ぶりなのに。ドゥフフ」 「なっ、なんだとこの……!」 「おやめなさいショーティ。確かにベリオルズさんはどうしようもない変態ブサイクエロトンカチですが、私達に素晴らしいお力をくれた、大切な方なのですよ?」 「ドゥフフ、アルゴラ殿実質ノーフォロー、ドゥフフ」 「うーっ、こんなにいい男を揃えたのに、悔しいのだ!」 「ショーティ、積極的なあなたは素敵ですよ。男は必要ありませんが、その調子でどんどんエルフ達から略奪し、殺戮を続けなさい。期待しています」 2010/10/08 17 15頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) エルフヘイム騎士団総帥・ドンチャッカ ~騎士団詰所~ エルフヘイム全騎士団を預かる総帥として、騎士諸君に通達する! 良いか諸君、我らがレジスタンス拠点を捜索する目的は、あくまでハーフエルフと、パートナー不在のダークエルフの捕縛だ。可能な限り、レジスタンスの構成員は傷つけぬように戦うのだ。 政府に不満を感じ声を上げるのは当然の権利だ。我々は彼等の権利を可能な限り尊重した上で、≪戒律≫に反する彼等の無法だけを正すのだ。良いな! 各自、出立まで待機せよ。ただし、ここ数日はレジスタンスとの小競り合いも目立ち始めている。 いかなる時も気を緩めぬように注意するのだ。 この作戦が完了すれば、ようやく都市警備隊の再建となる。 警備隊より編入された者達には苦労をかけるが、今しばらく同行を願いたい。 ……聞けば今は、人間の一部有志が、我らに変わって自警活動を行ってくれているらしい。 やはり人間とは、優しさに満ちた尊敬すべき種族だ。 カシアス老をはじめとする≪戒律≫至上派には、正しきエルフ以外への硬直した態度が見られるが、我らエルフは、そのような排他的な態度は改めるべきだ。 人間の好意に甘えることなく、我らもすぐにこの作戦を完遂し、彼等の労に報いよう。 2010/07/23 17 05頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) !!!!! 行き交う人々の瞳から、圧倒的な絶望の『エンディング』が見える……! これは、未来に起こりうる定められた光景なのか……!? 完成した「棘(ソーン)」に覆われたアクスヘイム。 ガノッサス・アックス、盗賊王ゴエティア、ジャグランツの残党。 マスカレイドの三勢力が相争う、それは地獄の光景。 多くの人命が失われたが、しかしそれはやつらにとって、単なる「手段」に過ぎなかった。 マスカレイドの敵はあくまでマスカレイドであり、その目的はただひとつ。 「棘(ソーン)」の最奥にて、たった一粒の宝石が発芽し、赤い光を放つ。 それこそが万能宝石『エリクシル』。マスカレイド達が相争い、求めていたもの。 「我が望みの代償を、名も知らぬ者共の生命によって贖おう!」 『エリクシル』を手にしたひとりのマスカレイドがそう宣言し、アクスヘイムに真の破滅が訪れた。 全てが、死と混沌の濁流に呑み込まれてゆく。 アクスヘイムは無色にして万色なる臓腑と化し、瞬く間に沈みゆくのだった……。 2010/07/16 18 10頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ??? ~『悪徳の街』のどこか~ 「ヨォヨォヨォ、聞けよ!」 「……何だ」 「ガノッサスちゃ~んはなかなかグッドぜ! オレ負けちゃう? ねぇ負けちゃうのねぇねぇ?」 「案ずるな、俺は万全だ」 「マジですか拝聴します」 「兵の質が圧倒的に違う。俺は悪徳も暴力も隠す必要が無かったのだからな。七人衆の進化も万全だ。次に、俺の方が『勝利条件』を正しく理解している。さらに……」 「エンドブレイカーにバレるのが遅かっタ! アーそうだよなオレ安心しました」 2010/07/16 17 25頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ガノッサス・アックス なるほど、これは予想外であったな。 田舎の痩犬に過ぎぬ新興領主共が、結束して我が由緒あるアックス家に楯突こうとは。 犬なら犬らしく、無意味に吠えていれば良いものを。 しかしこれは、或いは好機やも知れぬ。 彼奴らの骸を得られれば、如何に『ダイアモード』と言えど、此度の勝利を諦めることであろう。 『白婦人』と腹の子もなき今、我が勝算は逆に高まったともいえよう。 忘恩の徒たる『アックスへイム』の無知蒙昧なる民共よ、我が裁きの刻を待つがよい。 2010/06/01 17 10頃 画像(エンドブレイカー!コンテンツ内への直リンクになります) ??? ~美しい歌声が聞こえる~ ぼうやよ ぼうや かわいいぼうや 優しく 強く 賢いぼうや やりたいことを やりなさい 生きたいように 生きなさい ぼうやよ ぼうや わたしのぼうや
https://w.atwiki.jp/silverrain/pages/17.html
シルバーレインのトップページに、時間を限定して表示されたトップです。 日にちなどに間違いがありましたら訂正お願いします。 とある街角にて・1(2007/07/23) とある街角にて・2(2007/07/23) とある街角にて・3(2007/07/23)
https://w.atwiki.jp/enbr/pages/36.html
2010年6月1日 ギルバニア出現 2010年7月16日(1) ガノッサス・アックス 2010年7月16日(2) ダイアモード?(悪徳の町の主)
https://w.atwiki.jp/sr_archives/pages/557.html
このページは、株式会社トミーウォーカーより掲載の許可を頂いた上で作成されています。 ページ内の一部を除いた文章と、リンク先の画像の著作権は、株式会社トミーウォーカーが所有します。 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2009年の時限トップ ここでは、2009年に掲載された時限トップを保管してあります。 (※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です) 2009/12/11 17 40頃 2009/12/11 17 15頃 2009/12/09 12 00頃 2009/09/26 18 45頃 2009/09/18 14 30~15 30頃 2009/09/09 16 00~16 50頃 2009/09/01 08 30~10 00頃 2009/07/30 15 00頃 2009/03/29 17 25頃 2009/03/26 18 00~19 00頃 2009/01/28 15 40~17 15頃1回目 15 40~16 15頃 2回目 16 15~16 45頃 3回目 16 45~17 15頃 2009/12/11 17 40頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) オクタンス ~東シナ海洋上~ 「ホホホホ、こちらも何隻か沈められてしまったのね。流石は『雷文明』を人類にもたらした者達、といったところかしら?」 紅蓮の炎に染まる東シナ海を背景に、赤と黒の淑女オクタンスが哄笑する。 サンダーバード達は海戦でこそ優位に立ったが、全てを覆すことはできなかった。 艦艇数の差・戦力差はともかくとして。 敵には「原初の吸血鬼」が存在する。個々人の戦闘能力に、圧倒的な開きがあったのだ。 既に戦いは終結し、サンダーバードの空母「ユナイテッド・ステーツ」は中央から二つに裂け、洋上で無残な屍を晒していた。戦っていたサンダーバード達は、戦いの不利を悟ると、傷つく体を引き摺り、次々と海中に身を投じていった……。 舳先で戦勝に沸く吸血鬼達を眺めるオクタンスの前に、サンダーバードの指揮官が運ばれてきた。 指揮官であるスティーブ・ロードを見て、オクタンスが笑みを浮かべる。 「良かったわね、お前。わたくし、『教育』には定評があってよ」 加虐心を剥き出しにするオクタンスに、スティーブは意外なひとことを言い放った。 「海を、渡れるのですね」 「……それが、どうかして?」 「いえ、どうという事はありませんよ。太陽を浴び、流れる水を渡るあなたは『まだ完全では無い』、つまりはそういう事か、と」 「貴様……ッ!!!」 怒りのあまり一瞬我を忘れたオクタンスを、スティーブは見逃さなかった。 僅かな隙を突き、スティーブは舳先から海中へと身を投じる。海に没したスティーブの残した白い小さな波しぶきは、一瞬で、吸血鬼艦隊のかきたてる大波に消えてゆくのであった。 2009/12/11 17 15頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) スティーブ・ロード ~東シナ海洋上~ 「ヤロウども、来たぞ!」 スティーブ・ロードの号令で、秘匿空母「ユナイテッド・ステーツ」に乗り組んだサンダーバード達は、眼前の海原に広がる敵影を見据えた。 敵の全容は、事前に掴んだ情報の通り。 「影の城」を搭載した吸血鬼達の旗艦は、フランス海軍の「クレマンソー級空母」。 「やはりあの年、イタリア沖で本物のクレマンソーは奪われていたのか……!」 サンダーバードの一人が、クレマンソー級空母の「公の記録」との差異を叫ぶ。 人類の歴史には『嘘』が含まれている……サンダーバード達が学んできた、世界結界の真実。 彼らは今、その認識を再度新たにするのだった。 そして、対峙するサンダーバードの空母「ユナイテッド・ステーツ」は巡航速度を増し……。 「影の城」を搭載したクレマンソー、及び影の城から伸びる「鎖」で接続された数十隻の大艦隊、 すなわち「吸血鬼艦隊」に、突撃をかけるのであった。 2009/12/09 12 00頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) スティーブ・ロード ~東シナ海・秘匿空母「ユナイテッド・ステーツ」~ エビバディ、リッスン! 我々は、この海域で奴らを迎え撃ちます。 勝つにしろ負けるにしろ、組織としての我々はこれで終焉することでしょう。 故郷に帰るなら、今からでも決して遅くはありません。 ジェイクにはカンザスの両親が待っているし、サンチョスの婚約者はチャーミングです。 ……誰も、帰る気は無いのですね? いい度胸だ、ヤロウども! 俺達が戦うファッキンヴァンパイア共は、この総戦力をぶつけたところで、まず勝ち目は無ぇだろう。 だがな、俺達は奴らを黙って見過ごせねぇ! 奴らの足元に喰らいついて、人類を侮った代償を支払わせてやろうぜ! 2009/09/26 18 45頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 妖狐七星将・廉貞 ~佐白山・天主台~ 「廉貞(れんちょう)様! 敵軍、佐白山を回避し、奥の宮に戦力を集中する模様!」 妖狐の伝令に答えて、廉貞が口を開く。 「試練を己が牙で砕きし者のみ、七星将が一に相応しい。武曲に真の将たる器あらば、魯陽の戈と相対するにせよ敗北の道理なし。されど蜘蛛の糸を我自らが断つ事は無し」 妖狐の精鋭が揃った天主台が、静寂に包まれる。 「……ムカデ王と龍脈による支援は続けますが、武曲が負けたら撤退します」 再度の廉貞の言葉に、妖狐達は了承の頷きで答え、戦後処理についての計画立案と、撤退準備を始めるのであった。 2009/09/18 14 30~15 30頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 妖狐・武曲 ~茨城県笠間市~ 妖狐・武曲は、頼もしき友軍の到着を迎え入れた。 町を見下ろす程の、巨大なムカデの群れ。その足元を埋め尽くすゴーストの群れ。 あまりの強大さ故か、笠間市の人々は世界結界に阻まれ、軍勢を視認することすらできない。 その百鬼夜行は紛れも無く、妖狐最強を誇る「七星将」の『尾』であった。 そして、巨大ムカデを無数に従える七星将の名は……。 「お待ちしておりました、廉貞(れんちょう)様」 武曲は、若干の緊張の面持ちで、百鬼夜行の先頭に立つその男――廉貞を迎え入れた。 廉貞の放つ威圧感は、ただそれだけで、周囲の生物を死滅させるかのようだ。 廉貞が、重々しく口を開く。 「大地に鎖する地竜の精髄、圧倒するが汝の矜持。天覇地征は七星将が定めにして……」 「はい? すみません廉貞様、声が小さくて聞き取れないのですが」 「……私は佐白山で龍脈を呼び出すので、あなたの『尾』に加えなさい」 「ありがとうございます。この七星儀、必ずや全うして見せます」 2009/09/09 16 00~16 50頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 妖狐・武曲 ~???~ よもや、百鬼夜行を銀誓館に気取られる事があろうとは……。 しかし、これだけ集めることができれば、私の『尾』としては充分だろう。 当日には、九尾様や七星将の皆様も、私の為に手勢を割いてくださる。 これで、ようやく私は、名実共に『武曲』の名を受け継ぐのだ。 私が七星将に加わりし暁には……。 待っていろ文曲。すぐに、お前を助け出してやる! 2009/09/01 08 30~10 00頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 山神・伊織 山神・伊織は、学校への「秘密の抜け道」を、大急ぎで駆け抜けていた。 前日も修行にあけくれていたとはいえ、新学期そうそうに遅刻するのは避けたかったからである。 「……!」 しかし、伊織は走るのを急に中止し、本能的に身構えた。 伊織の前方に現れた、外国人の集団……。 こちらに向けて放たれる殺気は、あきらかに常人のそれではない。 伊織が相手の出方を伺っていると、男達は懐より古びたメダリオンを掲げ、口を開く。 「その詠唱銀、渡して貰おう。……リベレイション!」 次の瞬間、一陣の旋風が巻き起こったかと思うと……。 男達は、どこからともなく出現した甲冑と突撃槍を身にまとっていた。その現象はまるで……。 「『リベレイション』? まさか、銀誓館学園と同じ技術をもつ組織が……?」 とっさに伊織もイグニッションし、攻撃を仕掛けてきた男達への応戦を始める。 しかし、多勢に無勢……。 伊織は謎の男達によって打ち倒され、懐の詠唱銀を奪われてしまったのだった。 2009/07/30 15 00頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) オーゥ、ようやく日本に着きました! 元々は「ディスティニーサーガ」のファッキン共をぶちのめすつもりでしたが……。 噂の「銀誓館学園」がやってくれたというのなら、これは会いに行くしかナイでしょう。 誰か、カシオリの準備を! 2009/03/29 17 25頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~(12)サンフローラン(吸血鬼側)~ 突如、戦場に闇の帳が下りた。 全てを包み込む漆黒の闇の中には、おびただしい数のゴーストの視線。 そして、闇の中央には『彼』がいた。 戦場を包む広大なる闇は、その全てが彼の体内なのだ。 「伯爵……!! キサマ、何をしにきたっ……!!」 原初の吸血鬼、古老ランカスターが、同属である彼に向かって怒りの叫びを上げる。 『伯爵』と呼ばれた男は、三つ巴の戦いが繰り広げられているサンフローランを見渡し、次に自分への敵意を剥き出しにするランカスターに、ゆっくりと目をやった。その後に、静かに告げる。 「決まっておろう、収穫を横取りに来たのだ」 そして、『伯爵』はそれ以上ランカスターに目をやることもなく、確かな足取りで前進を始める。 彼に付き従う無数のゴースト軍団と共に、闘神の渦を目指して……! 2009/03/26 18 00~19 00頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~コルシカ島 旧遺跡街道~ 常人が立ち入る事の無い、忘れられた旧遺跡街道。 しかし今、もし偶然の旅人がここを訪れたとしても、彼はすぐに踵を返したことだろう。 そこには、数百人に及ぶ、少年少女と思われる背格好の者達が集結していた。 しかもそれぞれが奇妙な装束を身に纏い、体に不釣合いな、巨大な鎌を携えている。 そして何より、彼らひとりひとりの纏う、濃密な「死」の気配……。 彼らが明らかに「常識」では図れぬ存在であることを、示す気配であった。 「みんな、本当に吸血鬼でもない人達と戦う気なの?」 静寂の中、集団の一員である、ひとりの少年が口を開く。 「シリウス、お前のような優れた処刑人が、職務を前に揺らいでどうする?」 「でもネイラスビート、僕らの断罪は、あくまでも吸血鬼に向けられるべきもので……」 集団のリーダー格と思しき青年に、シリウスと呼ばれた少年が食って掛かる。 巻き起こる議論に周囲も加わろうとしたその時、2人の間に割って入る少女の姿があった。 「ふたりとも、やめなさい。迷いの鼓動は死に繋がるわ」 「でも、メルベ……君だって疑問に思わないのか?」 「聞きなさいシリウス。私達は、吸血鬼という共通の敵を倒すために、人狼騎士と手を組んだ」 「う……うん」 「そして、考えてみて。人狼騎士の人達は、悪い人?」 「……いや。時々何を考えてるか分からない時はあるけど、彼等は信に篤い、いい人達だよ」 「なら、彼らを手伝ってあげましょう。彼らもまた、仲間なのだから」 「納得したようだな。なら、準備を進めろ! 『敵』がいつ来るか、分からないんだからな!」 ネイラスビートがそう号令を掛けると、彼ら……処刑人たちは散開し、森の中に姿を消した。己の役目を果たすために。 2009/01/28 15 40~17 15頃 1回目 15 40~16 15頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~太平洋 紀伊半島沖~ まばゆいばかりの金色に輝き、竜のようにも、馬のようにも見えるその巨体。 全長50mを超えるその怪物は、中国の伝説に語られる聖獣、麒麟のようでもあった。 麒麟は、穏やかな性質を持ち、殺生を嫌う聖獣であると伝わっている。 だが、真実は違う。 『大いなる災い』! 災厄そのものを己が名に冠するこの巨大妖獣は、一心不乱に海上を進む。 大いなる災いがみじろぎすれば、海の水も、大気でさえも、元の姿を保ってはいられない。 次々と歪み、不気味に変容し……それらは遂に、大いなる災いの吐き出す残留思念を取り込んで妖獣化する。蹴立てた波が、荒れ狂う嵐が、次々と妖獣に変貌してゆく。 これこそが、『大いなる災い』の所以なのだ。 生まれた妖獣の数、既に数百体。海中を泳ぐもの、海底を歩くもの、海上を浮遊するもの……。 それらのいずれもが、百鬼夜行の如く大いなる災いに付き従う。 この群れは、何処を目指しているのか。 忘却期以前、「源平合戦」の折。 大いなる災いは、平家側の兵器として解き放たれたという。 もし、大いなる災いに合戦の記憶が残っていたならば、目指す場所はひとつ……。 2回目 16 15~16 45頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~広島県の山中~ とある山中に、数十人の若者達が集合していた。 不良然とした格好の彼らは、全員が奇怪な武装……紛れも無く、詠唱兵器を身に付けていた。 「リーダー、紀伊半島沖の海上で『大いなる災い』が復活したよ!」 電話での連絡を受けたタンクトップ姿の女性が、集団の中心にいるサングラスの男に声を掛ける。 その報告を受け、リーダーと呼ばれた男の周囲の者達に動揺が走る。 「ちくしょう、間に合わなんだか……」 「くそっ、アタイ達が囮のトラックに引っかからなければ」 「ごめんよう、オレの、オレの報告が遅かったばっかりに~」 「徳島の。お前の責任じゃねぇ」 サングラスの男は、泣き言を喚いたリーゼントの男の肩を叩き、言葉を続ける。 「『大いなる災い』は復活し、奴の目指す土地は判明している。奴の強さが俺達の調べた伝承の通りなら……関東平野の人間は皆殺しにされる。許す訳にはいかねぇ」 サングラス越しにも感じる、彼の純粋な怒り。このシンプルな怒り、彼の明確な意思こそが、抗争を繰り返していた彼等をひとつにまとめあげた原動力なのだ。 「まだ勝機はある。誰だか知らねぇが、封印石を運んでいた奴らのおかげで、大いなる災いは海上で蘇った。大いなる災いの目的地から考えて、人里に出現するのはまだしばらく先だ」 そして、サングラスの男は周囲に告げる。 「既にお前ら四国、中国地方の総長は、俺の元に集ってくれた。だが、相手は大いなる災いだ、明らかに兵力が足りねぇ」 「今から5日で、全国の総長共を纏め上げる! 今こそ、俺たちゴーストチェイサーの正念場だ!」 3回目 16 45~17 15頃 → 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 妖狐・文曲 ~紀伊半島沖~ あらら、『大いなる災い』は海に出ちゃいましたか。さすがは銀誓館学園、賢いですね。 でも、たかがその程度では、殺戮の未来に変更はありません。 茫漠と日々を送るあなたたちの、その喉笛に喰らいついて差し上げましょう。 絶望の悲鳴が聞けると、喜ばしいですわね。 ……さて、化物見物はこれぐらいにして。 そろそろ、策を仕込みに行きますか。
https://w.atwiki.jp/sr_archives/pages/558.html
このページは、株式会社トミーウォーカーより掲載の許可を頂いた上で作成されています。 ページ内の一部を除いた文章と、リンク先の画像の著作権は、株式会社トミーウォーカーが所有します。 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2010年の時限トップ ここでは、2010年に掲載された時限トップを保管してあります。 (※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です) 2010/12/27 13 30頃 2010/12/10 18 10頃 2010/11/15 12 00頃 2010/10/08 12 00頃 2010/08/10 12 10頃 2010/07/21 14 30頃 2010/06/16 16 40頃 2010/06/15 17 45頃 2010/06/10 18 20頃 2010/05/17 20 20頃 2010/04/20 18 35頃 2010/01/29 14 50頃 2010/12/27 13 30頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ジャック・マキシマム ~新ジャックマキシマムハウス~ 無言で佇むジャックを前に、病垂・愁一は口を開く。 「ジャックさんはエグイですねェ。アレックスさんのおかげで、銀誓館学園の校内で千人単位の負傷者が発生しました。学校という閉鎖空間で撒き散らされた大量の血痕は、世界結界といえどもそう簡単に隠蔽しきれるものではありまセン。だから、銀誓館学園という空間には大きな『非常識』が残り、その非常識が『怪談』の素地となる……」 ジャックの沈黙をいいことに、愁一は更に続ける。 「いやはや、もっともあなたに心酔していたアレックスさんを、私の為の捨てゴマにするなんて……本当に、ジャックさんはエグイですねェ」 「あくまで、失敗した場合の保険だった」 「わかってますよジャックさん。でもそのお陰で、僕もどうにか戦えるだけの戦力を揃える事ができそうです。あとはあなたの『力』を借りるだけ。さぁ、よろしくお願いしますよ……」 2010/12/10 18 10頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 鷹星・迅 &妖狐七星将・廉貞 ~敦賀港~ 神将「泰美鈴」の故郷での戦いで妖狐勢力に捕らわれた鷹星・迅(b46712)と終日・魁斗(b57167)は、中国の拠点で一通りの尋問を受けた後、貨物船に乗せられた。 そして船に揺られること数日……彼等は拘束されたまま、見慣れぬ港に連れ出された。 「……どこだ、ここは?」 魁斗が呟いた問いに、背後から答えがあった。 「嘗て都怒我阿羅斯等訪れたる、今や日の本の喉仏」 その答えは、迅達の背後に現れた長髪の男が発したものだった。 夜の港が沈黙に包まれる。 「……ここは日本で、福井県の敦賀市です」 長髪の男が言い直す。 ここで迅と魁斗は、長髪の男から発せられる圧倒的な邪気に気付き、本能からの戦慄を覚えた。 その力は、明らかに一人で一軍に値する。ここまでの力を持つ妖狐とは、まさか……。 「七星将たる我廉貞と相対し己保つとは、見上げた丈夫なり。『生命賛歌殺し』が為に供物とするは、些かの躊躇いを覚えん」 ………………。 「……私は妖狐七星将のひとり廉貞(れんちょう)ですが、私と対面しても正気を失わないような立派な人達を、『生命賛歌殺し』の為の時間稼ぎに使うのはもったいないような気がします」 長髪の男が再び言い直し、ふたりを見据える。 「時間稼ぎ……だと!」 「俺達を人質にでもして、『生命賛歌』の効果時間を浪費させようって魂胆か!」 2人は相手の意図を察し、苛立たしげに舌打ちした。 (「生命賛歌殺し……だが、今はそれよりも」) (「美鈴に、妖狐の虚偽のことを伝えられれば……」) 2人は思う。 故郷を守る見返りに、妖狐の神将になった美鈴。 妖狐が美鈴との約束を破り、彼女の村を滅ぼしていたのは間違いない。 その事実を美鈴に示すことが出来れば、もう彼女が戦う必要もなくなるというのに……! 横から別の妖狐が現れ、迅と魁斗を引っ立てる。 「あの松原公園が、お前達の処刑場となる。お互い、銀誓館学園がお前達を助けに来てくれることを願おうじゃないか」 言い放つ妖狐に引きずられるようにして、2人は再び日本の土を踏んだのだった……。 2010/11/15 12 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ジャック・マキシマム ~新ジャックマキシマムハウス~ 「「スカルオブヘブンズドラゴンよ!」」 「……誰の事だコラ」 「「貴様に最後の力を与える!」」 「いいから11人で喋んな。耳が腐る」 天竜頭蓋の言葉を受けた為か、次の瞬間、10人のジャックが消え、ジャックは1人となった。 しかし次の瞬間、ジャックから沸き上がる凄まじい【力】に、頭蓋は圧倒された。 「テメェ……何だ、その【力】は!?」 「本来は、銀誓館学園を倒した後の為に用意された力だ。しかし我らナイトメアは既に、数限りない敗北を、銀誓館に喫している。種族の存亡を掛けた、これが本当の最後の手段だ……」 本能的に距離を取った頭蓋を見やりつつ、ジャックが口を開く。 「俺の作り出す10人は、超常物理あらゆる法則を無視して、本体の力を奪うことなく複製される」 一旦言葉を切り……。 「もし、そうして生まれた複製の力を、『本体にフィードバック』できるとしたら……?」 「俺を最強にしろ、今すぐ!」 「話が早いな、頭蓋。この能力で最強となった貴様が、戦端を開くのだ」 次の瞬間、頭蓋の10人の複製が生まれ、光と共に本体へと吸収されてゆく! 「……やってやろうじゃねぇか。この天竜頭蓋が、銀誓館学園を叩き潰す!」 2010/10/08 12 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ジャック・マキシマム ~新ジャックマキシマムハウス~ 「……ぐっ、何と言う不甲斐無さだジャック!」 「バビロンの獣には及ばぬまでも、最悪の最悪を遙かに越えた高みにいる6人のナイトメアビーストを、11倍にまで増やしても、まだ何の成果も無いというのかジャック!」 「格好がつかぬにも程がある! これは責任問題だぞジャック!」 「黙れジャック! 貴様、言わせておけば……!」 「そもそも、何故まだ2人も出していない奴がいるのだジャック!」 「馬鹿が! 戦力の出し惜しみは王道だろうがジャック!」 「このままでは他の来訪者が先に≪橋≫に到達するぞジャック!」 「何故、夢という絶対領域を闊歩し、≪橋≫に最も近づいている我らのアドバンテージが、ここまで活かされないのだ」 「「「……その理由は、考えるまでも無い」」」 「意見が一致したようだなジャック」 「アレックス・ラインと百目鬼・面影。『壊し屋』達を、そろそろ登場させるか」 「もしこの2人でもダメならば……」 「言うまでも無い。『あの作戦』で、銀誓館学園に対する負けを、今度こそ精算するのだ!」 2010/08/10 12 10頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 処刑人 ~長崎県某所~ 「もうすぐ12時8分……新月の時間ね」 「僕達が持ってる『黄金の林檎』の欠片は、元々持っていた2個に、銀誓館学園から貰った4個を足して、6個。黄金の林檎は全8個の欠片のどれかの元に復活するから、僕達の元に林檎が来る確率は、はちぶんのろくで、え~っと……」 「……75%。……ロイ、……馬鹿」 「ひどい、アリシア言い過ぎ!」 「静かに! 始まるわ」 オルテンシアの号令で、処刑人達は一斉に欠片に注目する。 新月の時刻になったとたん、欠片はまぶしい光を放ち、そして……。 処刑人達の元に、まばゆく光る『黄金の林檎』が復活した! 「おおおおおおおおおお…………!」 「我らが宿願、遂に!」 「やったぁ~っ、やった、やったよアリシア」 「……苦しい、……馬鹿!」 仮面を付けたまま喜び合う少年少女達。さしものオルテンシアも、林檎探索隊の重圧から解放され、へなへなと膝を付く。そして、何とか気持ちを取り直し、指示を下す。 「ただちに輸送の手配を。吸血鬼どもに気付かれる前に、本国まで運びましょう」 「とりあえずは良かったんじゃないの? これで、吸血鬼の処刑も進められるってもんだ」 金枝のザッカリスはそう呟き、皆の熱狂から離れてプレッツェルを囓る。 「これは銀誓館に受けた『恩』だ。さて、どう返すべきか……」 ザッカリスは少しの間だけ空を見上げ……。 そして仲間達と共に、本来の任務であるアリスの処刑に向け、行動を始めるのだった。 2010/07/21 14 30頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 聖女アリス ~日本のどこか~ さて、こんな所でしょうか。 これだけ一度に仕掛けを施せば、さすがに全てを補足されるという事も無いでしょう。 あとは、何人生き残るか……。そればかりはまさに「神のみぞ知る」ですね。 2010/06/16 16 40頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~大分県中津市の路地裏~ 「我らが拳は、裁きの鉄槌なり!」 断罪のオーラを帯びた処刑人の拳が、金色の猪を貫き、消滅させる。 猪が消えた後には落ちていたのは、神秘的な力を感じさせる金色の小さな欠片だった。 処刑人のリーダーは、輝くその欠片を大事そうに拾い上げる。 「間違いない。吸血鬼に奪われた我等が至宝、メガリス『黄金の林檎』の、8つの欠片の1つだ」 「これで、2つ目……。どうやら吸血鬼は、既に黄金の林檎を破壊していたようですね」 「だが、いまや『黄金の林檎』は復活し、8匹の黄金獣と化している。吸血鬼どもに黄金獣を発見されるよりも早く、我らの手で倒し、多くの欠片を確保するのだ」 リーダーは処刑人達に黄金の欠片をかざし、宣言する。 「急ぎ本国に連絡を取れ。そして攻め込むぞ。黄金獣を呼び寄せる、あの『古民家』へ!」 2010/06/15 17 45頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~長崎県佐世保湾海底:影の城~ 「世にも珍しい『伯爵』のペットさん。影の城にようこそ」 潜水服を脱いだシスター服の女性……聖女アリスに対し、城の主オクタンスが声を掛ける。 「偉大なる原初がひとりオクタンス様にお目通りが叶い、光栄でございます。日本には既に到着していながら、この度は正式な御挨拶が遅れましたことを、平にお詫び……」 「いいわよ別に。心にも無い癖に。まぁ、お座りなさいな」 原初の吸血鬼とは思えぬ、オクタンスとは思えぬ気さくさに、さすがのアリスも面食らう。 『以前』の記憶も告げている。こういう時の吸血鬼は強く、油断がならない。 アリスは静かな微笑を絶やさず、交渉の席についた。 交渉の口火を切ったのはオクタンスだった。 「単刀直入に言うわ。私の可愛いアレキサンドラが見つけた『マヨイガ』。私はあれを、確実に欲しい」 「はい、承知しております」 「あなたの望みは?」 「私の望みは、『ゲーム』の舞台としての、マヨイガの利用許可です」 アリスはそこで言葉を切った。アリスの『本当の望み』は、オクタンスなら言わずとも察するだろう。 予想通り、オクタンスは切り出した。 「そうね、視肉が欧州の町並みを覚えるには少々時間がかかるでしょうけど、『ゲーム』ならいつでもできるものね」 「はい。私共は日本各地の用地買収と『古民家化』を進めておりますので、私共の『ゲーム』進行のみならず、オクタンス様のゴースト集めにもお役に立てるかと存じます」 「なかなかの条件ね、信用しましょう。でもしばらくは、全ての古民家と、マヨイガの接続を切るわよ」 「承知しております。銀誓館学園が、マヨイガの存在を察知したようですから」 ようやく、オクタンスの顔に不快感が現れる。 「まったく、忌々しきは銀誓館のクソガキども! どこまでも私の運命の糸に纏わり付いて、邪魔をして! あいつらさえいなければ、ここであんたみたいな雌犬と交渉することも無かったでしょうに」 「いいえオクタンスさま。それは違います」 アリスはここで、きっぱりと言い放つ。 「私は『伯爵』様の従属種ですが、『私共』は全ての原初様のしもべでございます。今回の事が無くとも、いずれはオクタンス様と道をひとつにし、私共は喜んで、あなた様の元へ馳せ参じたことでしょう」 …………。 しばしの沈黙の後、オクタンスが口を開く。 「……あなたは、私にお追従など意味がないのを知っていて、それでも言うのね。良いでしょう」 そしてオクタンスは宣言する。 「本当はじきにマヨイガの通路を塞ぐのだから、私の計画には万にひとつの危険も無いわ。でも、銀誓館学園の奴らなら、それでも何とかするかもしれない。存在もしない突破口を勝手に作ってこじ開けるような怖さが、奴らにはある。私は教育も得意だけれど、反省も得意なのよ」 だから……。 「ここで、先の艦隊戦で失った軍勢を再編する。それまで、私達を守りなさい。あなたたちを雇うわ」 「『吸血鬼株式会社』へのご用命ありがとうございます、オクタンス様」 そしてアリスは、契約締結の握手を交わすのだった。 2010/06/10 18 20頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 太陽のエアライダー ~????~ クソッ、ここは何処だ!? 眼下に高千穂山が見えるという事は、まさかここは『マヨイガ』なのか。 「天陽の道」を開くこと無く、辿り着いてしまうとは……! 急ぎ、脱出路を見つけねばな。 ……さっき反射的に倒してしまったリビングデッドの話を、ちゃんと聞いていれば良かったか。 2010/05/17 20 20頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 燕・十三 ぷはー、食った食った! 何だこの時代の食いモンは! めちゃくちゃ美味いじゃないか! ……しかし、こんな美味いモンばっか食ってるのに、街は貧弱なモヤシ坊やばっかだな! どいつもこいつも、陸鮫一頭倒せなさそうなツラしてやがる。 こんな奴等相手に、強くて無敵で満腹な俺を『開神』する必要があるのか!? ギンセイカンってのがどんな奴等かは知らんが、俺はもう全力で油断しちゃうぜ!! 2010/04/20 18 35頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~神戸駅付近のガード下~ 「魔法のボストンバッグ」熾木・凍は、荒い息をつきながら、シャッターの閉まったたばこ屋にもたれかかった。怯えきった表情の彼は、走ってきた方角をしきりに振り返っている。 「もう銀誓館学園の追手は撒きましたわ、熾木様」 傍らの女性が、優しく声を掛ける。シスター服に身を包んだ女性の手には、鈍く光る詠唱兵器。 「アリス、貴様、しっかりと俺を守れよ! 俺を走らせるな! 俺を怯えさせるな! お前に一体幾ら払ったと思ってるん……!?」 熾木・凍は、全てを喋ることはできなかった。シスター服の女性……聖女アリスが不意に放った鋭い蹴りが、彼の右肩に深々と突き刺さった為だ。 「彼等はひとつ、正しい事を仰いました。この世には、お金で買えないものがあります」 痛みのあまりくずおれた熾木の体を踏みにじりつつ、アリスは続ける。 「たかがナイトメアビースト風情に、人狼騎士にして『あの方』の従属種たるこの私を、どうにかできるとでも? あなたはおとなしく、『金でしかできないこと』をやっていればいいのです。そうすれば……」 不意に言葉を切り、 「私が、守ってあげますから」 それは、かつての『聖女』アリスと全く同じ、優しい声色。 しかし、全てが違っていた。過去は既に失われたのだ。 怯えながら慈悲を請い、忠誠を誓う熾木を従え、アリスは夜の街に姿を消すのであった。 2010/01/29 14 50頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~渋谷オーロラビジョンに映像が流れる~ この俺はァ! 社長にして会長にして団長にして番長にして組長にして族長にして総長にして工場長にして 市長にして館長にして院長にして駅長にして校長にして局長にして園長にして絶好調! 全人類の誰より偉ァい、ロォォォォォング・ミッドナイト様だァ! 我等『最悪の最悪(タルタロス)』はあともう暫くで渋谷壊滅作戦を決行するゥ! ゲームだ銀誓館学園のイイ子ちゃんどもォ! 我等8名、止めれるもんなら止めてミロォォォい!
https://w.atwiki.jp/eb_tw3/pages/374.html
2010年7月16日18時ころ ◆??? ~『悪徳の街』のどこか~ 「ヨォヨォヨォ、聞けよ!」 「……何だ」 「ガノッサスちゃ~んはなかなかグッドぜ! オレ負けちゃう? ねぇ負けちゃうのねぇねぇ?」 「案ずるな、俺は万全だ」 「マジですか拝聴します」 「兵の質が圧倒的に違う。俺は悪徳も暴力も隠す必要が無かったのだからな。七人衆の進化も万全だ。次に、俺の方が『勝利条件』を正しく理解している。さらに……」 「エンドブレイカーにバレるのが遅かっタ! アーそうだよなオレ安心しました」 関連事項 放置領域潜入作戦 時限トップ:2010年7月16日17時ころ
https://w.atwiki.jp/sr_archives/pages/619.html
このページは、株式会社トミーウォーカーより掲載の許可を頂いた上で作成されています。 ページ内の一部を除いた文章と、リンク先の画像の著作権は、株式会社トミーウォーカーが所有します。 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2011年の時限トップ ここでは、2011年に掲載された時限トップを保管してあります。 (※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です) 2011/12/20 14 45頃 2011/12/11 20 51~21 51 ゴーストタウン「<グランドイン上高地>生と死の蹂躙者」にて 2011/12/09 18 00頃 2011/11/25 16 40頃 2011/11/11 15 45頃 2011/10/02 09 30頃 2011/10/02 09 00頃 2011/08/30 15 30頃 2011/07/20 14 00頃 2011/06/24 15 30頃 2011/06/24 15 00頃 2011/06/07 09 50頃 2011/05/25 15 00頃 2011/04/07 14 50頃 2011/03/23 17 05頃 2011/03/17 15 50頃 2011/03/17 15 05頃 2011/01/24 18 40頃 2011/01/11 16 35頃 2011/01/07 13 45頃 2011/12/20 14 45頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!! ~『円卓』~ 「まったく、生命とは厄介なものだな」 「ムシュ、まったく同感ですな。ここまで立て続けにチャンスを失うとは、さすがに予想外……」 「やはり、何とかしてトビアスが必要だな。『生と死を分かつもの』が顕現したままの現状は危うい」 「我々だけでディアボロスランサーを探すのはほぼ不可能ですからな。 しかし神戸の『影の城』を落とすのもまた、ほぼ不可能で……ムシュ!?」 「どうした、ルルモード?」 「ワタシが何人か倒されました! 誰かがこの『円卓』に向かっているでムシュ。 しかも、配下の抗体ゴーストが、その誰かに次々と取り込まれて……」 「されどやはり、汝を取り込むのは不可能であったようだ、ルルモード卿よ!」 「ムシュ、やはり原初の吸血鬼! しかもその燃え立つ精気と大声は……」 「秘されし大罪のひとり、『情熱』のブリュンヒルデだな?」 「ほう! 私と汝等は初対面の筈だが、良く分かったな。犬共を操り、私達を『獲物』として追い回し続けただけあって、流石に詳しいようだ。感心感心!」 「それで、何の用だ? ここに乗り込んだところで、我々は倒せんぞ」 「ムシュ!? ヒョッとしてワタシが目当てですかな?」 「確かに汝は欲しいな! だが違う。 私達『原初の吸血鬼』に、抗体ゴーストを寄越すのだ!」 「用件が単純すぎますぞ! 銀誓館学園にリベンジでもするつもりですかな?」 「そうだ! アドルフとリチャードは私の傘下に入り、今は先の戦争で離散した原初802名の大半を集めさせている。こいつらに抗体ゴーストを配布し強化するのだ。さぁ、早くしろ!」 「ムシュー、交渉も何もあったもんではありませんな。アドルフに代わって欲しいですぞ」 「だが、要求を飲もう。その代わり、我々の条件をひとつ飲むのだ」 「ワレワレが何を言わんとするか、実は聡明なアナタなら分かりますな?」 「神戸にある『影の城』を攻め落とし、トビアスとやらを開放すれば良いのだな。承知した!」 2011/12/11 20 51~21 51 ゴーストタウン「<グランドイン上高地>生と死の蹂躙者」にて 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 『もうひとつのグランドイン上高地』へ向かおうとした君は、奇妙な形の剣を手にした若者達に、その行く手を遮られた。 「……正体を隠したナンバードというわけでもないようだな。能力者か。 何処の組織かは知らないが、 1時間だけ 、待ってもらいたい。 そうすれば、我々 カースブレイド が仇敵 九ガ沼・終哉 との決着をつける!」 カースブレイド達の瞳には、何人たりとも通さぬという凄まじい意志が宿っている。 今、探索に向かおうとすれば、彼らカースブレイドを殺さざるを得ないだろう……。 ●九ガ沼・終哉 突然現れたカースブレイド達の姿に、九ガ沼・終哉は衝撃を隠せなかった。 「お、お前……まさか、俺と『因縁』を持つ者か!」 慌てて他の抗体ゴーストを呼ぶ終哉だが、その声は虚しく響くばかりだ。 少女の手にした巨大にして奇怪な呪剣が、ナンバードを切り裂かんと刃を軋ませる。 「あなたに破れた仲間、そして殺された人々の悲しみ、無念……。 今日、ここで晴らします……!!」 カースブレイドの少女は仲間と共に、狼狽するナンバードへと撃ちかかる!! 2011/12/09 18 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!!!!! ~平岸3条5丁目あたり~ 「なんか、外暗くない?」 「夜だから当たり前だと思いますけど」 「ああそうか、そりゃそうか。……なんか外出るの面倒くさいね、出前とか取る?」 「会社の冷蔵庫にあるもの食ってりゃいいんじゃないですか?」 「まぁそうだね、何か面倒くさいし」 「今、なんか凄い吠え声とか聞こえなかった? まるで怪獣みたいな」 「円山公園に出たって言うヒグマじゃないですか?」 「アホな、大事件だろそれ!? ……なんかますます外に出たくなくなったわー」 「なぁなぁ、会社の手前におっきな家って建ってなかった? 無いんだけど……」 「……あそこはずっと前から瓦礫の山ですよ、確か」 「そうかなぁ? まぁいいや、とにかく外に出るのはやめよう。何だか面倒だし……」 2011/11/25 16 40頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) !!!!!!!!!!!!!!!! ~死の淵にて~ 美佐緒の、篠の、晶の、星夜の精神に、最期の光景が刻まれる……! 彼の者の眼前を『生の世界』と呼び、 彼の者の背後を『死の世界』と呼ぶ! 人類のあらゆる神話において、神をも抗えぬ宿命の番人と語られしもの。 すなわち冥府の支配者、地獄の審判、具現化した生と死の境界線! あれこそが、『生と死を分かつもの』……! 2011/11/11 15 45頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 水晶剣ルルモード&清廉騎士カリスト ~『円卓』~ 「ムシュ!? カリスト殿、あの気配はもしや!」 「配下を放っていたことは把握していたが、まさか自らが出向くとはな」 「何をノンキな……奴は【生と死を分かつもの】、根源の守護者なのですぞ!」 「やむをえまい、奴は既に顕現した。君の力を借りることも無く、な」 「ムシュ、つまり我々には、既に選択肢が残されていないという事ですな……」 「トビアスが封印された今、ディアボロスランサーの回収もままなるまい。奴の顕現によって、この星に生ける全ての生命と同様、我等もまた決断を迫られているのだ」 2011/10/02 09 30頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 七星将「巨門」 ~東京湾上空2000キロメートル~ はるか、上空。 いまだ大気圏外から、巨門が、眼下の青をぎらぎらと睨みつけている。 まがまがしい歓喜の目だ。 「さあてっと、帰っていいとは言われてないけど、これは不可抗力だもん。月の連中に、ひきずりおろされただけだもんねえ。それに……」 ぺろりと、舌なめずり。 「いまの妖狐どもに、ぼくを従わせる力なんてあるのかな? しっぽの二、三本も引き抜いて、ぼくが仕切ってもいいように思うしね。どっちにしても、いまさらまた寝るとか……ありえないし」 巨門が、生身で大気圏にダイブする。ルナエンプレスでもない身だが。 彼は、自分が生き延びると確信していた。 リプレイ発表!そして決戦の刻をそのまま待て! 2011/10/02 09 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 切恵・麻緒 ~湘南海岸~ 何だ、例の通信機から、また何か聞こえるぞ? ……なになに、「……東京の……海に……落ちます……」!? ななな、なに物騒な事言ってんだアンタ!? なにがなんだか分からないけど、切羽詰まってるのはよーく分かった! これは、急いで銀誓館学園に知らせるべきだな! 東京の海っていうと、えーと、アクアラインとかに集まっとくのがいいのかな? 2011/08/30 15 30頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 七星将・貪狼 ~山口県山中~ 「畜生、畜生、畜生ッ……!」 七大ヤクザの生き残りである菱田・洋子が、汚れる着物にも構わず、転がるように山道を駆けおりていく。神戸の戦いを生き延び、沖縄の戦いでは銀誓館を退けた洋子の顔からは、今や、焦りと憔悴の色しか読み取ることはできなかった。 彼女は、抗体ゴースト『ダブルフェイス』としての力を完全に己のものとした。同様の力を十全に得た部下達も揃っている。いかな能力者・来訪者といえども、今まさに再興せんとする「菱田組」を止めることはできまい。 ……そんな数分前の洋子の自信は、もはやどこにも存在しなかった。 既に、洋子の周辺は燃えさかる炎に覆われていた。 先ほどから洋子をつかず離れず包囲している、あの巨大な妖獣の群れによるものだ。 その数は数十体に及ぶだろうか。中国獅子舞のようなユーモラスな顔の妖獣。 しかしその体躯は十mを越え、全身に炎を纏っている。 最初の遭遇で、洋子の部下は全員消し炭に変えられた。 そしてその後、獅子妖獣達は、炎に炙られながら逃げ惑う洋子を包囲し、洋子の走る方向についてくる。敵意などなく、まるで玩具にじゃれつく子供のように……。 「そろそろ限界かしら……?」 突如、洋子の背後から、鈴の音のように美しく、それでいて冷たい声色が響く。 思わず振り返った洋子の視線の先にいたのは、朱い衣を翻す、艶やかな女の姿。 洋子は彼女の異様な「ドリルガントレット」に目を奪われたが、すぐにそんなものは些末事と悟る。 この女から発せられている殺気の量……これは何だ!? これが、ひとりの人間の保有する『力』なのか!? 圧倒的な力量差に戦意を喪失した洋子は、震える声で訴えかける。 「アンタ……アンタが、この獅子たちの主!?」 「そうよ。それが何?」 「……決まってるだろ! 見逃しておくれ、後生だよ! アタシがアンタに何をしたってんだい!」 「『何をしたか』……だと?」 突如、朱い女がふわりと前進し、洋子が反応すらできぬ間に、彼女の体に静かに触れる。 次の瞬間、凄まじい威力の「気」が洋子の体内で炸裂し、洋子は全身からあらゆる体液をまき散らしながら、地面にくずおれた。同時に洋子の武器もバラバラに分解され、地面にばらまかれる。 「今放ったのは砕甲掌(さいこうしょう)だから、死んではいないでしょう? だから、話を聞きなさい」 そして、朱い女は話を続ける。 「あなたが沖縄で殺めたのは、金毛九尾に従う妖狐。我等が女王の所有物を殺めておいて、報いを逃れたいとは、何とも虫の良い話……」 朱い女はおもむろに洋子の前髪を掴み、獅子妖獣達の眼前に放り投げる。 すでに視線は洋子になく、朱い女は背を向けて、妖獣達に短く命じる。 「灯せ」 獅子妖怪達が一斉に炎を噴き上げた。 菱田の全身が瞬く間に黒く焦げ、炎に煽られた体が奇妙なダンスを踊る。 「他愛もない……。廉貞なら『大山鳴動して鼠一匹』とでも言って苦笑いする所ね。 まあいいわ、妖狐七星将がひとり『貪狼』にまみえた栄誉、あの世で感謝なさい」 朱い女……貪狼が呟くと同時に、限界に達した菱田の体が消滅する。 それを見届けると、貪狼は焦土と化した山を後にするのであった。 2011/07/20 14 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 七星将「廉貞」 & 洪・文曲 ~鎌倉市の路上~ 1学期最後の登校日。文曲は銀誓館学園への通学路をてくてくと歩いていた。 早くもなく遅くもなく。目立たない一学生として暮らすことを旨とする文曲は、通い慣れた通学路を いつも通りのペースで歩いていた。 「連環の愚を見るが如し。奸佞邪智たる蛇蝎は清水で蠱毒を失いしか?」 突然背後から掛けられた声に、文曲は久しく感じる事の無かった恐怖を覚え、通路の脇へと反射的に飛び退いた。思わず口から漏れてしまった絶叫を、誰が咎められるだろう。 「お、お久しゅうございます、廉貞(れんちょう)さま! そして……返す言葉もございません。わたしはかつてのわたしとは、すっかり変わってしまいましたゆえ……」 妖狐七星将・廉貞は、文曲を見やって得心とばかりに頷き、言葉を続ける。 「逃兎を追うのが我が由ではない。此度の我は妖狐の特使である」 「それはつまり、銀誓館学園との交渉の仲介を、私につとめよとの事ですね……あっ、それはもしや、金毛九尾様は抗体ゴーストと戦うおつもりなのですか?!」 「当意即妙小気味良し。銀誓館学園へと案内せよ」 2011/06/24 15 30頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 無血宰相トビアス ~神戸モザイク~ はむはむ。クレープっておいしいね。 何となく名前が気に入ったから来たけど、よく考えたら僕ここに用事ないね。 いや~、それにしても困ったなぁ。 鳳凰堂でドラゴントライアングルを殆ど全部使ったのに、銀誓館のせいで「不滅の災い」以外はあんまり蘇らせられなかったし。平家は平家で、平家だけの都を作り上げちゃうし……。 しかもその都に、僕を入れてくれないなんて! 「平氏にあらずんば人にあらず」なんて、人をバカにしてるよね。 ……まぁいいや、気持ちを切り替えよう! 平家の作った「福原京」は、なかなかダーティで面白そうだし。 最悪、不滅の災いだけ持って帰れればいいしね。 さーてそうと決まれば、めいっぱい平家のお手伝いしちゃおうかなっ★ とりあえずその辺のカップル殺しまくってゴーストにしよーっと。 2011/06/24 15 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ??? ~京都東福寺山内・正覚庵地下~ 京を護るだけでなく、京が封じた妖物を留め置く事も、また我等の使命。 「不滅の災い」は、我等の手で何としても封じねばならない。 彼奴に三筋の傷を刻みし後、「災禍縛印」を施す! 今こそ、我々が代々受け継いできたこの秘文字を発動する時だ。 不滅の存在に傷を残すことは、並大抵の労苦ではない。 伝承が真実だとすれば、我等の力で傷を三筋付けるのに、果たして何年かかることか……。 しかし、やらねばならぬ。 子の代、孫の代となっても、必ずやこの災いを封じるのだ! 2011/06/07 09 50頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ??? ~京都西陣~ 汝に手向けるは「葬」の一文字。滅せよ、黄泉還り! ……………………。 やれやれ、ようやく片付いたか。 それにしても、ここ数日の鳴子の騒ぎようは、一体どうしたことか。 まるで、「不滅の災い」が永き時を経て舞い戻らんとでもしているかのような……。 2011/05/25 15 00頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 原初の吸血鬼 ~北海道大雪山系~ ば、ばばばばバカな!? 我が、我の放った抗体ゴーストが、こうまで返り討ちにあうだとっ!? バカな! この偉大なる原初の俺が殺されるぅ!? バカなバカな! ……に、逃げよう! 逃げの一手だ! 何を使えば逃げられる!? 飛行機だ! 飛行機しかない! 最寄りの旭川空港まで逃げられれば、あそこまで行ければ! どーかどーか、銀誓館に先回りされませんように! 2011/04/07 14 50頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 悪路王 ~悪路王の特殊空間~ 「篠よ、何用だ……?」 「まだ空に『二つの三日月』は浮かんで無いが、今日は王に聞きたい事があって来た」 そして時任・篠(朧夜の藍氷華・b58875)は説明を始める。『異形』によってビャウォヴィエジャの森の世界結界が破られ、万色の稲妻と共に「抗体兵器」を持つゴーストが生まれた事。破られた世界結界は聖杯で修復可能な事を補足しながらも、篠は問いかける。 「ひょっとして、あのゴースト達は……?」 「然り。彼奴達こそが、『二つの三日月』に与する者也。長き戦いの始まりを覚悟せよ」 「いや、俺達はいいんだけど、王達はゴーストなんだから、もし稲妻に乗っ取られたら……」 「心配には及びませんよ」 悪路王の妻、鈴鹿御前が答える。 「あの稲妻に支配されるのは、ゴーストの本能を違えぬ者のみ。人魔共存を唱える我々や、視肉を嗜むマヨイガの住人達ならば、影響は受けません。とはいっても、現代にマヨイガが残っているとも思えませんが……」 そして、悪路王軍は再び眠りについた。 篠は、以前よりも明らかに強大な力を取り戻した悪路王軍を目の当たりにし、彼らの「眠り」に少し興味を引かれながらも、特殊空間を後にするのだった。 2011/03/23 17 05頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 「人狼十騎士」大騎士長ビスマルク ~ポーランド森林地帯・大騎士長の間~ 「ググ、ウガガガガ……」 ヨーロッパ人狼騎士団を統括する、大騎士長の執務室。 部屋の中央では、鳥の頭部を持つ人型の怪物が、苦しみでのたうち回っていた。 「う~ん、そろそろビスマルクは限界かな~?」 苦しむ怪物を見つめるのは、クマのパーカーを着た脳髄の異形、無血宰相トビアスである。 「しょせんキミは紛い物だもんね。そ~れ、『逆賊の十字架』~」 鈍く光る十字架を怪物にかざしながら、異形は少女の声色でひとりごちる。 「でも駄目だよ、もう少しだけ持たせてね。せめてキミ達人狼騎士が用済みになるまで、さ」 2011/03/17 15 50頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 「人狼十騎士」無血宰相トビアス ~ポーランド森林地帯・ローラの塔~ 「そ~れ、『グレイプニル』~♪」 そう言った『異形』の放った長い紐にローラは絡め取られ、引き寄せられてしまった。 『異形』が現れて1分足らず。瞬く間に、戦場は地獄と化していた。 殺気を感じ塔を飛び出したローラ達を待ち受けていたのは、自らが殺害した人狼騎士『先駆けのヴィッシュ』の首を持った、まさしく『異形』であった。 あどけない声で話し、クマをかたどった可愛らしいパーカーを着用した『少女』。 だが、パーカーに覆われた頭部は、その全てが『脳』であったのだ。 人狼騎士達が何かを問いただすより早く、『異形』は装備しているライフルを手に、圧倒的な力量差による殺戮を実行したのである。『異形』は、人狼十騎士第2席『無血宰相トビアス』と名乗った。 ライフルをおろし、トビアスが再び少女の声で言う。 「裏切るなんて駄目だよローラ~? 一緒に帰ろうね~♪」 既に事切れたズィーベンとフォーヘンミアの上で、ローラを抱えたトビアスが踊る。 「本当は吸血鬼とやりあうつもりだったんだけど、誰かさんのせいでフェンリルが足りないからね。 ギンセイカンが相手でも別にいいんだけど、とりあえず目の前のあいつら殺そ~っと!」 ライフルを生き残りのガムテラとアガテに向けたトビアスは、しかし意外な方向から反撃を受ける。 背後から突如現れた何者かが、剣でトビアスの後頭部を刺し貫いたのだ! 「「レオンハルト……!」」 「行け、ガムテラ、アガテ! 銀誓館に伝えるのだ!」 「『名も無き者レオンハルト』か、面倒だなぁ♪」 脳を刺し貫かれ、更にはローラを抱えたまま、人狼騎士レオンハルトと戦い始めるトビアス。 その僅かな隙を縫って、ガムテラとアガテは逃げ延びたのだった……。 2011/03/17 15 05頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) 「人狼十騎士」狼使いローラ ~ポーランド森林地帯・ローラの塔~ ここは、狼使いの森と呼ばれる場所にある、人狼騎士ローラの塔。 洗脳を解かれ、密かに銀誓館に味方する彼女には、万一に備え、幾人かの護衛がついていた。 「状況的に、銀誓館の学生が出入りする訳にはいかんからな」 スープの入ったコップを手に、螺旋剣ズィーベンがローラに話しかける。 「ありがとう、みんな」 「ローラは素直で可愛いですね。それに比べて」 「何でこっちを見るんですか、フォーヘンミアさん!?」 「アガテが可愛いのは、ガムテラの前だけですものね。残念です」 「な……! そ、それのドコが悪いんじゃボケェ!」 「まぁまぁアガテ、その辺にして」 小太りの男『時計騎士ガムテラ』は、この場にいる人狼騎士『狼使いローラ』『螺旋剣ズィーベン』 『麗しの月フォーヘンミア』『西風のアガテ』を見回した後、ズィーベンに話しかける。 「ところでズィーベン、十騎士の誰がいわゆる『異形』なのか、手がかりは無いのかい?」 「う~む。俺とローラ、アリスは除くとして……。確実に『異形』と判明しているのはカリストだけ、だな。皆と同じく、俺の過去の記憶は、ネジで改変されたものと考えるのが妥当だろう」 ヨーロッパ人狼騎士団を統括する『人狼十騎士』のリストを眺めながら、ズィーベンは唸る。 「何か手がかりがあれば、銀誓館の助けになるかと思ったんだけど、そう上手くはいかないか」 「まぁ、仕方がありませんね。……そういえばズィーベン、ヤドリギの村に顔は出しました? ラプンツェルさんがあなたを探しているそうですけど」 「む、どうにも、あの女人は苦手で……」 「いい人なのに」「意気地の無いひと」「バカな男ねぇ~」 第1席大騎士長ビスマルク 第2席無血宰相トビアス 第3席清廉騎士カリスト 第4席鈍色のシュルツ 第5席背徳のラダガスト 第6席紫煙公エリザベート 第7席狼使いローラ 第8席聖女アリス 第9席水晶剣ルルモード 第10席螺旋剣ズィーベン しかし、和やかな雑談は長くは続かなかった。 次の瞬間、一同は一斉に塔を飛び出し、森へと躍り出た。 塔の外から、尋常ならざる殺気を感じたからである……! 2011/01/24 18 40頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ジャック・マキシマム ~新ジャックマキシマムハウス~ 照明を落とした新ジャックマキシマムハウスに、11人のジャックと、颯爽・菱子の本体が集まった。 「全ての策は潰えたぞジャック!」 「黙れジャック、貴様ほどの者がいながら何だこの有様は!」 「おのれジャック言わせておけば! そもそも貴様が……」 「うるさーーーーーーーーーーーーい!」 唐突な菱子のアニメ声に静まりかえる11人のジャック。 「チッ、無駄な特技を使っちまった……。ジャック、いや、ジャック達。ここまでさんざん負け続け、残る配下はアタシ一人だ。勝ち目が無いのは明白なんだから、こんな至近距離に居を構えずに、ここは引いて再起を図れば……」 「いや、それは無理だぞビシコよ。これだけやれば、もうすぐここも奴等の怪しげな予知能力の対象となるだろう」 「ビシコよ、かくなる上は、お前が手に入れた『アレ』の出番だ」 「本来ならばティンカーベルを手に入れるか破壊した上で使いたかったが、やむを得ぬ」 「アレって……。ああ、あの変な蜘蛛の置物? あんなものが何の役に……」 「ビシコよ。あれは『瑠璃硝子の蜘蛛』……メガリスと呼ばれるものだ」 「メガリス……?」 「そうだ。貴様には我が王朝の最期の臣従として、ナイトメアの王にだけ許された『力』を見せてやろう。すなわち、我が『完全幻想』をな!」 2011/01/11 16 35頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ジャック・マキシマム ~新ジャックマキシマムハウス~ 「ドウメキよ。これが『力』だ……」 圧倒的な『力』を得た百目鬼・面影は、しかし沈思黙考の表情を隠さない。 その表情のまま、彼はジャックに向き直り言葉を発する。 「確かにこの『力』は素晴らしいものです。しかし、あなたの力は一度に一人しか与えられません。残念ですが、僕一人の力では、父やあなたをも倒した銀誓館学園に勝てるとは思えません……」 「なるほど、確かにそうかも知れん。しかし、誰がひとりと言った」 ジャックがそう言うと同時に、背後のエレベーターがポーンと音を立てて停止し、その扉が開かれた。エレベーターの中から現れたのは、まるで燃える炎のような、ひとりの女性。 「颯爽さん……」 「遅かったな、ビシコよ」 「……なぁ、ジャック。天竜とかの時にも、アタシは普通に役に立ったんじゃないのか? 『力』はともかく、アタシを使わなかったのは単なる出し惜しみだろ」 「なるほど、颯爽さんに僕の昭和ゴーストを特訓して貰うという事ですか……」 「できるか、ドウメキ?」 「『できるか?』というご質問なら、颯爽さんがいようがいまいが、元より関係ありません……勿論、やってみせますよ。恐らく僕の事など覚えてもいなかった父ですが、僕は父の為に戦います」 2011/01/07 13 45頃 画像(シルバーレインコンテンツ内への直リンクになります) ~鎌倉市郊外~ 「メガリス・アクティブ?」 銀誓館学園からやってきたひとりの卒業生が、目の前の老人に聞き返す。 老人はゆっくりとうなずき、言葉を続ける。 「メガリス・アクティブは能力者ではありません。運命予報士のように、後天的に身につけた力でもありません。それは、本人の才能や修練とは関係の無い、ただの『相性』と呼べるものです」 「だから、竜宮城はあそこまで大きくなったという事なんですか?」 「僕がメガリスを手にした時の感触を説明するならば、それが結論です」 「メガリス・アクティブに何か共通点のようなものはあるのですか?」 「それは分かりません。僕は、僕以外のメガリス・アクティブを見たことはありませんから……。ただ、あくまで『相性』である以上、本人には何の特徴も無いでしょう。ただ、メガリスの力を引き出すことができる。それだけの人間です」 その老人……かつてメガリス「竜宮の玉手箱」の所持者であり、今は反動で年老いてしまった 近江・永都氏は、そう言って話を締めくくった。